狂信派
ファタ・モルガナと袂を分かった
古代種の一派およびその信奉者のこと。
彼らの目的は
古代種の尊厳を取り戻すことと、堕落した魔法使いの粛清。
魔法はもともと
古代種の秘法であり、人間が手軽に便利な術として使うのはおかしいという主張から生まれた。
あくまで彼らの発祥の原点は、人間が
魔法を利用することによって生まれる争いの危険を示唆する団体だった。
狂信派は、時間と共にだんだんと変わっていき、
古代種ではない狂信派の人間たちは《
魔法を使うべきではない》という思想から《使うのはそれにふさわしい人間だけ》という思想に変化していった。
魔法を使うのにふさわしい人間―――それは
ファタ・モルガナのような間違った
古代種に付いた者たちではなく、正しい
古代種に付いた自分たち狂信派。
だが、そんなふうに増長した人間を嫌って、狂信派に属していた
古代種は、次々に去っていった。
そして最後の
古代種が去った後、狂信派の暴走はますます酷くなっていった。
現在は闇の魔法組織として残っており、魔法省が定める正規ルートを辿らず独自のやり方で学んだ魔法使いの組織となっている。
彼らの最終目標は、限りなく
古代種に近い人間になること。
それによって、狂信派に属していた正統なる
古代種に認めてもらうこと。