エルフ

エルフは古代種の眷属であり、自然の一角を司る高位魔法生物の一種。
一説では自然物の精霊である妖精の一種だと言われている。
今ではほとんど姿を見ることがない、絶滅危惧種。


エルフは空気の澄んだ森や泉などの自然を好んでおり、自然に対して深い共感を持っている。


エルフは膨大な魔力と彼ら独自の秘術を有しており、古代種と同様に属性を持たず、その力は古代種とも引けをとらないとも言われている。
秘術の力とは魔法の力のことだが、古代種や人間は魔法元素を介して呪文で精霊に干渉することによって魔法を発動させるが、エルフは直接精霊と干渉して発動できる。
すなわち、自分の意思だけで魔法を操れる。
エルフが妖精なのではと問われるのは、このためである。


外見は耳が尖っている所を除けば、人間や古代種と大差ない。
エルフはみな共通して金色の髪と上記のように尖った耳を持つ。


エルフは感覚が人間よりも鋭く、中でも聴覚が異常に発達しており、【エルフは多くを聞く】と言われている。
また、かれらは自然と深い結び付きがあるためか、動植物の《声》を聞くことが出来たという記録も残されている。


エルフは不老長命である。
しかし、彼らには己の寿命がなく、実質不死の力を保持していた。
だが彼らは他の同位魔法生物や妖精と比べると極端に体力値が低く、魔法耐性もそんなに強くはなかったようだ。
そのため、肉体がいちじるしく傷つけられるなどの損壊は彼らを殺してしまう。
また生殖能力が低い。


エルフはとても手先が器用らしく、ラティウムで職人として働く者が多くいたと文献に記録されている。
エルフがミラクル・ノエルの日に子どもたちへプレゼントを作って運んでくれる、という童話があるが、それはここから来ているとされる。


彼らは自分達が古代種の眷属だという事に誇りを持っており、途中から魔法を使うようになった人間をあまり快く思っていなかった。


古代種の長ファタ・モルガナが人間の学者、コルネリウスと手をとりあい、人間に古代種の秘術を浸透させたことにより、エルフは思想の違いから分裂することとになった。
ファタ・モルガナと袂を分かちラティウムの街から出て行く者の中でも、自然に還り二度と人間に関わらないようにする者と人間に魔法の力を与えるのはよくない、という主張を掲げる古代種についていく者の2つに別れた。
しかし、街を出て行った者たちよりも上回る数のエルフはラティウムの街に残り、ファタ・モルガナを信仰する者もおり、このようにエルフは種族の中で内部分裂をしていったが、後に再び集まっていったとされる。


街から離れたエルフたちは、最初こそは思想が重なり、他の古代種や人間と手を取りあって主張を繰り返していたが、後に狂信派という名がつく頃には組織から離脱。
街に残っていたエルフたちは狂信派ラティウムとの間で起こった争乱に巻き込まれ、多くが死んでいったとされる。
その出来事以降、エルフは人間に対してより一層激しい嫌悪感を持ち、街から出ていった。

この後、2つのグループは自然にかえった同族のエルフの元に行ったとされる。





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