1 day
ん…
う、ん…………
眩しい、なんだ、
あたしの部屋、こんなに朝日入ってきたっけ?
…携帯…どこ…?
………あれ?
待て待て待て待て待て、
何故、あたしは段ボールの中で寝ているのだ?
なに、ここどこ?
キョロキョロと周りを見回した。
……………………!!!
は!?
腕!毛じゃん!!
いや、体全部だ!
全身毛だ!
何?あたしどうなったの?
誰か、誰か助けて!
体から毛がっ、
叫ぼうとしたら、
「ニャーッ!」
…………あたし今なんて!?
―
猫 に な っ て い た 。
非現実的なお話。
朝起きたら猫になっていた(笑)
いや、笑えない。笑えないよ全然。
あれから夢なんじゃないかって、二度寝したりした。
けど、寝ても覚めても猫なのだ。
どーうしよう………
ぐぅ、
お腹も減ってきたな。
今はお昼くらいかな?
大学………は、まぁいいか。
これからどうしよう?
段ボールの中でごろり、と寝転がると太陽がキラキラ輝いてた。
ぽかぽか気持ちいくて、瞼が重くなってくる。
とりあえず、寝ようかな。
きっとこれは夢だ、
そのうち覚める。
そう心の中で囁いて。
―
「……………」
本当に寝ても覚めても猫だった。
どのくらい寝たのかな?
少し薄暗くなっている空を見上げて思った。
ぽつ、
顔に雫があたった。
雨だ、
ぽつ、ぽつ、
顔にあたる雫の数がしだいに増えていき、昼はあんなに晴れていたというのにあっという間にどしゃ降りになった。
寒い、
雨のせいで急激に落ちた温度に体が震えた。
どうしたらいいの、
雨って人、いや今は猫か。
落ち込ませる力あると思う。
絶望を感じる中、衰弱していく体を感じながらくてり、と倒れた。
20110327