〜未完成の話を掲載します〜


都内、やや郊外。
商店街のアーケードを潜り抜けて、ディ・ロイはダラダラと家に帰る途中だった。
大好きなお友達、エドラドくんから借りた漫画が入り、パンッパンに膨らんだ鞄が、ディ・ロイの細い肩に重く食い込んでいる。
こうやって歩く姿には、少し元気がないようだった。俯いた横顔には、いつもより濃い影が落ちている。

「マッジ疲れたァ…」

ディ・ロイくん、やっぱり疲れていたらしい。
何があったかと言えば、体育の授業で思いっきり走らされた。競走馬くらい、物凄く走った。何周トラックを回ったか分からない。
同じクラスのノイトラなんて「俺ァハムスターじゃねえんだよ!」と絶叫していた。その通りだと思いながら、ディ・ロイはグリムジョーの背中を追いかけるようにして、唯々地面を蹴り上げていた。

ちんたら歩くディ・ロイの細い鼻先に、揚げ物のいい香りが掠めた。

四辻になっているアーケードの角。美味し
いメンチカツが有名なお店の前で、タイミング良くお腹がギュゥウと鳴った。
こりゃあ買い食いでもしなければ、腹の虫が黙っちゃいないぞ。
白い学ランのポケットに直に突っ込んでいた小銭を取り出し、ちまちまと数えて「おっちゃん、メンチひとつ」と80円を手渡した。
すると、店主のおじさんは「あっ」と小さく言って、申し訳なさそうに眉尻を下げた。

「ロイくんゴメン。実は最近、値上げしてさ」
「マジ?増税?」
「ううん。円安」
「あっそ」
「…あのさ。ニュース、見た方がいいよ」
「るせェ!いくら?」
「メンチ1個100円にお値上げです」
「マッジかぁ」
「ゴメンね」

ディ・ロイは更に2枚、10円をオッチャンに渡した。おじさんは常連のかわいい学生さんに、「どうもね」と言って、揚げたてのメンチカツを薄紙に包んで手渡す。

「ホイ。熱いから気をつけてね。それと、ロイくん学生さんだよね?」
「うん」
「じゃ、学割ってことで。学生さんは80円で続行します。20円のお返しね」
「え!?あンだよそれ、値上げの話、いらなかったじゃん!」
「気付いた?オジサンってさ、若い子からかうの好きなんだよね」
「オイ〜〜〜」

ディ・ロイは返された20円を胸ポケットにしまって、その場でメンチカツを齧った。ギザギザの歯が、サクサクの衣を齧る音が歯切れ良く響く。
ここのオッチャンとディ・ロイは、こうして長話をするのがお決まり。

「今日の鞄、なんか重そうじゃない?」
「そ。トモダチから漫画借りたンだよ」
「ああ、オジサンもよくやったなあ」
「へェ」
「返すの忘れて、まだ部屋に友達から借りたまんまのキン肉マンの漫画あるもんね」
「オッチャン、ヤバすぎだろ」
「よく言われる。まだ返してない借金多いし」
「エグ」
「ロイくんもすぐ借金まみれになるよ」
「ヤな予言すんなよ…」

メンチカツなんて、3口くらいで食べ切るようなお年頃。クシャ、と薄紙を潰して「じゃ、またな」と帰ろうとするものの、店主のオジサンは「あ、待って待って!」とディ・ロイを呼び止めた。

「あのさ、ロイくんは王子様って感じじゃないけどさ」
「え、何。俺、今悪口言われた?」
「今度、ミスターコンテストやるんだよ、商店街で。学生さん対象のやつ!」
「シカト?」
「チラシ持ってってよ。お友達も誘って出てみたら?ロイくん、髪の毛上げたらE●ILEみたいだし」
「……………」

ディ・ロイはチラシを手に取り、1人の男の顔を思い浮かべた。





商店街ミスターコンテスト。
これは、学生が離れてしまった商店街が、隆興の為、高校生ミスターグランプリを開く…という趣旨ではなかった。

むしろ、真逆。

そもそも、ここの商店街が廃れた事など無かった。一度たりとも。
昔から、やけに景気が良かったのだ。ここの商店街だけは。大手スーパーも近くに出店しない。駅にデカいビルが建っても、相変わらず人々は昔ながらの商店街で、昔ながらにお買い物を続けていた。
最近では、お昼の番組でこの商店街が紹介されてから、お客さんがドッと増えた。
アーケードは生存戦略に長けているお店ばかりだから、そのお客さん達の殆どをリピーターへと変えてしまった。

“古き良き”を強味に、この商店街は凄まじい勢いで、破竹の勢いで、ジャラジャラジャブジャブ稼いでいた。

で、商店街の協賛金みたいなのが結構余ったのだ。
じゃあ景気付けに面白い事でもやろっか。どうする?何やる?と、お饅頭を食べながらオジサンとオバサンが考え、企画し、決定を下したのが「商店街ミスターコンテスト」。
優勝者には商品券10万円。
準優勝には、商品券5万円。

優勝者には、金額分だけ働いてもらおうか。
見目麗しい男の子を商店街の名誉会長として、あらゆる行事に参加してもらおう。
商店街を上げて、カッコいい客寄せパンダでも発掘しますかと。そんな、ややダークな魂胆で開催が決まったものであったそうな。



次の日。
放課後の教室で、ディ・ロイはそのチラシを机にバサリと置いた。
机を囲んで、エドラド、ナキーム、イール フォルト、シャウロンは黙ってそれを見つめた。
今、ここにはグリムジョーを除いたいつもの連中が集まっていた。彼は他校のクロサキとかいう人と遊んでるとか、喧嘩してるとか。
王様不在で、話は進められてゆく。

「コレ、貰ったんだけど」
「俺も貰った」

エドラドは鞄から、同じチラシを取り出して机に置いた。どちらも端っこがクシャっとなっている。

「商店街ミスターグランプリ?」
「なんだそりゃ」
「…確かに、貼り紙は見かけたな」

イールフォルトと、ナキームは訝しげにチラシを覗き込む。
シャウロンは、俯いて薄く笑うディ・ロイを見詰めて、もしかしてと思った。それを口に出そうとしたのだが、ナキームが先にボソッと言った。

「これ、グリムジョーが優勝するやつじゃね?」
「そうなんだよ!」

ナキームとディ・ロイは、手をペチィンと叩いて「優勝するよな!」「決まってるじゃねえか」と盛り上がる。
エドラドも成る程と頷いて、分厚い掌を顎に添え、頷く。

「エントリーさせようぜ」
「だよな!」
「優勝は貰ったな」

ン?とイールフォルトは片眉を吊り上げてチラシを手に取って読み上げる。

「…優勝者には、商品券10万だそうだ」
「1人、一万は硬いぞ」

シャウロンは、当然のように優勝賞金を山分けする前提で皆に呼びかけた。野太い唸り声が揃って返ってくる。

男たちはチラシを奪い合い、そこにグリムジョーのカッコいい顔を重ねながら、勝手に盛り上がる。

「準優勝、5万だとよ」
「ザエルアポロ行かせろよ、イール。賭け金増えるぞ」

肩を組んでノリノリのエドラドとナキームは、王子様と名高い美男子を見てニヤリと笑う。

「…絶対分け前寄越さないぞ、ザエルアポロは」

イールフォルトはふっと笑って、埃でも払うように2人の提案を下げた。
男の子たちは「えーっ」と、つまらなそうに声を上げた。俺たちの15万円が!

「マジかよ」
「ケツの穴ちっせーな」
「チンポはデカそうだから、腹立つよな」

悪口だって、下ネタばっかり。高校生男子が集まると、すぐこうなる。
悪ノリだって大好きなお年頃。

「それなら俺と同じサイズだ。見るか?」
「いらない」
「いつもトイレで見てっから良い」
「そうか。必要なら言ってくれ」
「必要な時って何?いつ?」
「?今だろ。刮目すると良い」
「やめろやめろ!」

ふざけてベルトのバックルに手をかけたイールフォルト。ディ・ロイは慌てて上から手を重ねてそれを制する。
危ない、危ない。大事なものは仕舞わなければ。

ムッツリ黙っていたシャウロンは、鞄からボールペンを出した。チラシの裏側のエントリー用紙を勝手に埋めてくれるらしい。

「よし、私がエントリー用紙を書いてやろう」
「アザース」
「ますは…身長、186センチ」
「ん?」
「体重、80キロ」
「え?なんでそんな知ってんの?」

枠内に、綺麗な文字がするする埋まってゆく。その迷いのない筆の運びに、一同はどよめく。
マジか、コイツ。

「誕生日は7月31日」
「ねえ」
「あと、グリムジョーはO型だったかな…」
「もしもーし」

目の前で手を振られたって、走るペン先は止まらない。
シャウロンは、肩を叩かれても、机をガタガタさせられても、決して止まらなかった。

「……アイツの趣味だと?」

趣味……だと………?
ここで男たちは、やっと顔を見合わせた。
シャウロンもピタリと手を止めた。

「コレ、エントリー用の書いた方が良いよな」
「そうだな」

実際の趣味ではなく、万人ウケするカッコいいやつにしたい。

「カッコいい趣味…サーフィンとか?」

ナキームは眉間にうんとシワを寄せて、つぶやいた。

「…フム。採用。アイツならどんな波も乗りこなすだろう」
「え?」
「マジ?」
「でもガチでやった事は無いよな?」

良いの?ポカンとした他のメンバーは置き去りに、シャウロンは「波乗り」と書き込んでしまった。話題は次へと移る。

「特技は?」
「イケメン」
「それは特技じゃないだろう」

違ったのか!と、悔しがるエドラド。

「特技…アレだ、早食い!」
「カッコいいか?それ」

違ったのか!と、しゃがみ込むイールフォルト。

「特技…遅刻?」
「確かに教室入ってくる時、カッケェけど」
「喧嘩。負けたトコ見たことねえ」
「ペン回し!」
「あ、スマホ無くすの得意じゃね?よくポッケと鞄探して無えって騒いで、最後机の中から出てくるだろ」
「ダメじゃん」

こうなればヤケだ。
男の子たちは授業中とは打って変わって、バンバン挙手しては解答を叩き出す。

「あ、チンポがデカい」

ディ・ロイは言った。
アレ、スゲェんだよ。興奮した様子でディ・ロイは語る。

「それだな!」

エドラドがディ・ロイの肩をバシンと叩く。ディ・ロイの肩からは脱臼したような、大きい嫌な音がした。
しかしシャウロンは、無表情にそれを蹴った。

「特徴であって、特技では無いだろう」

もはや大喜利に近い回答は御免である。
ネタは尽きたものの、ナキームは真面目にグリムジョーとの記憶を辿っていた。

「膝カックン?毎回やられる」
「審査員に響かねえだろ。もっとこう、カッケェやつねえのかよ」
「…あっ、ギター、とか?」
「それだ!」

回答者のイールフォルトは誇らしげに、フンスと鼻息を荒げた。
ギター、と特技欄が埋められる。多分、弾ける。イケメンは何でもできるのだ。
その隣は、短所欄である。シャウロンは顔を上げて周りの男達を見渡す。

「短所も書かなくてはならないらしい。どうする?」
「無いって書け」
「あるワケねえよ」
「あ、分かったぞ。短所、モテ過ぎ」
「ソレだ」
「ああ、プラスな短所だな。採用だ」

こうして、着々とエントリーシートが埋まった。エントリー動機は「時が来た」。ミスターグランプリを獲ったらどうしますか?に対しては、「帝国を築く」。

お馬鹿さんたちに、仕事を任せてはいけない。
読者諸君は、この教訓を身を以て知ったのではないだろうか。

一仕事終えたようにスッキリした男たちは、カバンを持って昇降口へと向かってゆく。

「本人に知らせたら絶対行かねーって言うから、内緒で連れて行こうぜ」
「そうだな」
「ロイ、家近いだろ?頼むわ」
「おっけぇ」
「上手く騙せよ!」
「任せなァ」

ディ・ロイはカッコいいスニーカーに足を突っ込んで、意気揚々と答えた。
男の子たちはそれぞれ、ローファーであったり、これまた大きいスニーカーに足をぎゅむぎゅむ詰め込んだ。

「アイツ、逃げ足早いんだよな」
「しかもスマホの電源ごと切るしな、グリムジョーは」
「縄抜けも上手いぞ、アイツは」
「絶対騙し討ちして会場に連れて行こうぜ」
「任せろ任せろ」


〜ここまで書いてオチまで浮かんだまま宙ぶらりんになり、セスタ強化月間の為一旦供養として小話を公開致します〜

〜以下、細かすぎる設定です〜



グリムジョー
鞄がペラペラの男の子。かっこいい。男子校に通ってる。私立白ラン学園。ディ・ロイとは小学校から仲良し。
洋楽大好き。かっこいい服が大好き。インポート品が好き。カッケェものは好きだけど、自分がイケメンという自覚はほぼ皆無。俺カッケェらしいなって真顔で言える。自覚が無いのでほぼ他人事。それよりも安い美味いデカ盛りの店が気になるお年頃。
男気をカッコよく人の形に収めたらああなる。超モテるけど、昔からそうだったし、モテるからって得したとも思ってない。
それよりは楽しい仲間と一緒にキャッチボールしてる方が楽しい。河川敷で犬のデカいウンコ見付けて「これ人間のじゃね?」「枝で突きたい」「いや素手で行け」とか言ってる方がうんと楽しい。
炭酸が好き。ドデカミンがすき。焼きそばにはまってる。
この間、1人でゲーセンに行ったけど、なんかつまんなかったらしい。
好きな映画はワイスピ。ドカーン!バーン!みたいな映画スキ。漫画は男向けのなら大体読む。ベルセルクとか。スラダンも好き。大抵のスポーツは手を出したし、上手でよくお声がかかるものの、気の合う仲間と新しい変なルールを作ってやるスポーツのが好き。お菓子を賭けてやる真剣勝負こそ、本物のスポーツであろう。

ディ・ロイ
グリと小学校から仲良し。林間学校も、修学旅行も、文化祭も一緒だった。コイツだ〜いすき!よくお互いの家に泊まりに行く仲。昔からグリムジョーはモテるけど、彼女作ってないから、ディロイもソレに倣って彼女は作らない。
それに、良いなと思った女子は大体グリのことが好き。あと「ねえグリムジョーの好きなタイプ教えてよ!」とか「手紙渡しといて」とか「この子の事可愛いってグリムジョーにアピールしといて」とか、女子に高圧的に色々言われてめんどくせ〜!!!と思ったとか。
小学校の頃、さっちゃんの怖い話を聞くと夢に出てくるんだってって話を聞いて、眠れなかった夜がある。でも気づいたらその夜は寝てた。次の日の朝起きて、枕元にバナナ置くと良いって聞いたのを忘れてモサモサバナナ食いながら起きた。
グミが好き。フルーチェがすき。コンビニのカフェオレがすき。
最近、ひとりでドトールに入ってソワソワしたらしい。ミラノサンドが美味しかった。

シャウロン
グジョと同じ町内会。学年違いだけど、小学校からの付き合い。集団下校の時に一緒に帰ってた。何かと仲良くしてたというか、気付けば隣にいた、みたいな感じ。
中学を卒業したシャウロンが高校でスタークとかアスキンと仲良くしてるのを見てたグリムジョーに「腑抜けた野郎と付き合いやがって」て言われてからグリの家によくお邪魔して、グジョを構うようになった。可愛い弟だな〜て、そこでやっと実感した。
同じ高校に入れるよう、お勉強も教えてあげた。
好きなのはコーヒー。紅茶。お茶系。
古い喫茶店巡りが好き。セスターズはそういうタイプじゃないかなと遠慮して、スタークやアスキンを誘ってるとか。でもセスターズだって、シャウロンの行きたいところに付き合いたいんだぞ。あまり気を使うんじゃあない!
最近、コンビニのコーヒーが美味しいって気づいた。朝、それを飲みながら登校すると「深い味わいと、香り高いコク。ボス、プレミアムコーヒー」「シャウロン推薦。真の高みを目指した一杯」で謎のcmの語りがイールフォルトとかディ・ロイから入る。うるさい。かわいい。やかましい。グリムジョーは「またドブ水飲んでやがんのか」て言う。ドブ水じゃないよ。

イールフォルト
高校から知り合ったクチ。めちゃくちゃかっこいいから、ディロイは最初「こわ」て思ってたけど、中身はけっこう愉快な奴だった。すまし顔で面白い事を話す。意外と短絡的だし、結構直感的。
イールは超進学校に通う双子の弟がいる。中学まではエスカレーター式の金持ち学校に入ってたけど、変に女に好かれるし、男からは敬遠されるし、つまんねーので、高校からは楽しそうな外部の学校に入った。そしたら最高の仲間が出来たってわけ。
家は白金台。父親はフォルクスワーゲンに乗ってる。ポルシェも持ってる。
本人は洋楽が好き。漫画も人並みに読む。
最近、スタバでザエルアポロと会ったので、隣に座ったら「近くないかい?あそこのカウンターが空いているね。あっちに行ったらどうだい」て言われた。仕方ないので、肩がぶつかるほど寄ってやったらしい。仲良しじゃん。
サブウェイがすき。野菜うまい。バイトしなくても金貰える。リッチ。使ってる財布がヴィトン。ひえ〜ッ!

エドラド
家が焼肉屋さん。家でバイトしてる。超美味しいで有名店である。2号店計画も持ち上がったレベル。しかし、エドラド父の「一国一城の主であるべし」との信条により、そのまま継続。最近はアプリを使って行列が出来ないよう管理してるとか。
グリムジョーとは中学からの付き合い。隣のクラスで、合同授業のたびにガンを飛ばしあっていたものの、体育の授業でサッカーでやりあってからお互いの実力を認めて仲良くなった。中学ではサッカー部のキーパーに抜擢されて一時期スポーツマンをやっていた。でも毎日の練習とかがだるくて、よくサボってた。そしてグリムジョー、ディ・ロイ、ナキームと一緒にババアのもんじゃ焼きを食いに行ってた。気づいた時には、サッカー部退部になっていたらしい。ウケる。マジ?笑
ゲーム大好き。格闘ゲームなら、いくらでもできる。でも実際にやる喧嘩のがずっと得意。地元じゃ負け知らず。そうだろ?
中学の時、ひっそりと可愛い恋をしたとか、しないとか…。
最近、ビックマックはビックじゃないなと気付いた。

ナキーム
グリムジョーとは中学からの付き合い。実は可愛い妹がいて、その子に「お兄ちゃんの学年のグリムジョーさんて、どんな人?」て聞かれた。真面目に妹の問いに答えようと、グリムジョーに話しかけてみたら良い奴だった。
グジョに話しかけようと機会を狙っていると、グジョとロイとエドラドの会話が自然と聞こえてくる。「ラグビーボールの中に鍵入れようぜ」「最初にせーので毒飲むか」もしかして…?と思って「もしかして男塾知ってる?」て聞いたら「直進行軍、真似したことあるぜ」って返ってきて、ソレをきっかけに仲良くなった。近くにいたディ・ロイ、エドラドとも話が合うし、最高ってワケ。
妹には「アイツ、マジで女に興味ねえからな」て言い聞かせた。その2週間後、妹にカッコいい同学年の彼氏ができててビビったのも、良い思い出。
最近、パスタ作りにはまってる。エドラドに食べさせたら「大親友の彼女のツレ、美味しいパスタ作ったお前」って純恋歌を歌ってもらったらしい。美味しかったって。
やるじゃん!

(本当に本当のおわり)


back


×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -