起きて顔を洗って、それから台所に立って。今までは一人分しか作らなかった料理も今では二人分に変わっていて、今更ながらああ結婚したんだなあ、なんて改めて自覚して口元が緩んだ

「んー‥、名前?」
寝室から目を擦って眠たそうにした最高さんが起きてきて、ゆっくり私の近くまで来ると腰に手を回して抱きついてきた
「も、最高さん朝からなにして、!」
慌てて振り向くと最高さんは私の頬に一瞬唇をつけてキスをして、それから微笑む
「おはよう名前」
「お、はよう」
「あれ。名前顔赤いけど?」
「っ、最高さんそれ絶対確信犯でしょ」
「っはは、バレた?」

言いながらも最高さんは腰に回した手は離そうとはしなくて、これじゃ朝ご飯作れないよ。と言っても最高さんは笑うばかり

「もう最高さんってば」

「朝ご飯もいいけど、名前が食べたいなーなんて。昨日の名前すっげー可愛かったし」
「なっ、なな、何言って‥!」
「ほーら、また顔真っ赤になってんじゃん。」
「誰のせいだと思ってるのよ」
「俺のせい、でしょ?」
へらりと微笑む最高さんに言い返す気にもなれなくて、ため息を吐く。それを見た最高さんは少しムスッとしてから私の手を引いて寝室の方へと歩き始めるものだから慌てて手にしていた包丁を置いて足を進めた

「も、最高さん?急にどうして、」
「もっかい寝るの」
「いやいやもう起きる時間とっくに過ぎてるよ?」
「寝るの。‥つーか、」

そこまで言って最高さんにベッドに突き飛ばされて背中に少しの衝撃。いきなりの事に状況が掴めずにいると最高さんは私の上に乗ってにっこり笑った

「最高さん?あの、これは‥、」
「昨日のじゃ足りない。もっと可愛い名前見せてよ。な?」

ちゅ、と今度は唇にキスされて。嬉しそうに微笑む最高さんを振り解く気になんかなれなくて、結局また最高さんのペースに飲み込まれてしまう


「名前好きー、」
「ちょ、最高さん恥ずかしいってば」
「結婚してるのに今更何言ってんだよ。ほら、こっち向けって。キス出来ないだろ」




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かぼちゃさん一周年記念でまたまたリクエストしてしまいました!いつもいつもありがとう、くりゆん…。最高さんと新婚ネタをお願いしたんですが、こんなに素敵なものを…にやにや余裕ですありがとうございます!!!

碧子
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