きみが、しあわせになりますように。






そう自分を偽ってきたのはいつからだろう。今日、18回目の君の誕生日を迎える。






Date:27 Sep-2012-
My dear...Aoko

From Sho Kurusu





残暑がまだまだ続き、秋の存在なんて錯覚しそうな季節にそぐわない気温に、俺はちょっとだけ心細くなる。

名前と赤ちゃんの頃からずっと一緒に過ごしてきて、誕生日も互いに祝ってきた。今年で18回目。俺は今までの誕生日でも何もできず、ただ祝ってきただけ。

そんないつもの誕生日とオサラバしたい。



「翔ー?」



今年の誕生日は名前の部屋で過ごす。名前は部活帰りでシャワー浴びてくる、と一階に降りたから、俺は先に邪魔してる。おまたせ、と入ってくる名前を一瞥してから、いつもながらの言葉を告げる。


「、名前…」

「んー?」

「誕生日、おめでとう…!」

「…!えへへ、ありがと」


その言葉で名前の頬は緩み、頬を少し赤らめて「18っさいなんだよ!!おっきくなったよねー」とか一人で感動している。
そんな名前に思わず微笑んでしまう。


「………!!!!」

「あ?」

「しょ…!今の!!今の笑った顔すごくよかった!」

「は?」

「今までのテレビとかドラマとかのどれとも違う、はじめてみた……」



かっこいいよ、と最後に言われた言葉に俺は何とも言えない恥ずかしさともどかしさで、思わず名前を抱きしめたくなった。



「ばーか、これはお前専用」

「え…」

「お前にしか見せねーよ」



「名前」そう名前を呼んで、名前の左手をつかみ右耳に顔を近づけて一言。






「大好きだ」





そっと名前に視線を戻せば真っ赤になって固まってる。
一生忘れられない表情かもしれない。「名前は?」




今年で18回目の君の誕生日、俺は君のとなりで違う存在になれたかな。




□□□□
誕生日記念にまみやんからいただいてしまいました…!しかも書いてくれたの8月とかw仕事早すぎですまみやん。もともと企画に参加してくれたまみやんが「私も何か書くよー」と言ってくれたのがきっかけで、「じゃあ私も誕生日ネタで!」とお願いしました。だって私だって祝われたいんだもの← そうしたらまみやんの方が書くの早いってどゆこと(°ω°)本当にその件は申し訳なかった…。あ、あと補足ですが、私まだ18じゃないですよ(^p^)それじゃ!まみやん本当にありがとでした!

碧子
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