「あ、なあなまえ」
「もっ、もも最高!?ごめん私いま忙しいから!」
「そうなのか?・・・仕方ないな、また後でにする」
「う、ん!ごめんね!」
落ち込んだ様な顔をする最高に謝ってからパタパタと廊下を走り出してはやく最高から見えない場所へと移動してからふーっと息を吐き出す


あの日、私が最高のベッドで寝てそれに呆れた最高に上に乗られて何故だか顔がすごく熱くなってまともに最高の顔すら見る事が出来なくて慌てて部屋から逃げ出した。
最高は次の日にはもうすっかり何事もなかったようにしていたけど私だけは未だにまともに顔も見れないし、最高を目の前にするとまともに言葉すら出て来なくてさっきみたいに避けてしまう
だめな事、なんていうのは自分でもわかっているのにこんな気持ち初めてで正直どうしたらいいか、なんてわからない

「あれ。なまえちゃん一人?珍しいな、いつもサイコーといるのに」
「高木!ねえ高木って頭いいよね!?」
「はあ?いきなりなんだよ」
「高木に相談があるの!」
「な、んだよ!つーか近い!見吉に殴られるからやめて!」
「あ、ごめん。それでね、あのー・・・」
「なんだよはやく言えって」
「っ、最高の事見ると顔赤くなっちゃってまともに話せないんだけどどうしたらいいの!」
「・・・はあ?」
「はあって!私は真剣に悩んでるのに・・・!」
「悩むもなにも、好きなんだろ?」
「・・・・・・え?」
「え?・・・あれ、もしかして俺なんか変な事言った?」

たらり、と頬に汗が伝う。誰が、誰を、好きだって?
頭に残るその疑問を目の前で慌てる高木に尋ねれば真顔で「なまえちゃんがサイコー好きなんだろ?」と言われてしまった

「い、いやいや私別にそういう感情で最高の事見てないしっ、」
「でもさ、ドキドキしたんだろ?なまえちゃんって鈍感そうだしそういうの気づいてなかったのかもな。つーかそういうの直接サイコーに聞けよ」
「だっから!顔見れないんだって!しかもこんな事話せないし・・・!」
「じゃあもうサイコーが知ってたら問題ないよな」
そう言って笑いながら私の後ろに視線を向ける高木・・・正直嫌な予感しかしなくて、でも気になって振り向いた瞬間最高の真っ赤な顔と高木の笑い声が聞こえた


「も、りたか・・・!」
「なまえ今のってまじ?」
聞かれて私が頷くと最高は俯いて黙り込んでしまい、沈黙が流れる。しかし数秒後に耐えられなくなった高木が口を開いて衝撃の事実を告げる

「サイコーがな、最近なまえちゃんに避けられててすっげー落ち込んでんの」
「ばっ、!シュージンなに言って、「なまえちゃんならこれどういう意味かわかるだろ?」」

言われて考えてみても答えなんかひとつしかなくて、真っ赤になる私と最高を見てまた高木が嬉しそうに笑った



「(いい加減二人とも付き合えよ!)」
「(ああもうシュージン黙ってろよ!)」
「(最高顔真っ赤だよ)」
「(おまえもだろ!・・・シュージンに言われたから今言う訳じゃないけど、俺はなまえが好きだからな!)」

□□□□
またまたくりゆんからいただいてしまった…!(◎ω◎)前回くりゆんがくれたものの続きをリクエストしちゃいました。鈍感ヒロインちゃん可愛いですmgmgそしてシュージンに頼っちゃうところとか…可愛いな本当にもう!ゴロゴロくりゆん素敵なお話をどうもありがとう!
- ナノ -