「と、お、る」

「何だよ」

「なんでもなーいー」


 いひひ、と笑うと透は顔をしかめてまた焦点を元に戻した。今は放課後。残っている生徒は少なく、運動場では野球部員がひたすらに声を出している。透は職員室の辺りをじっと見ている。人間観察をしているのだそうだ。最近入ってきた美人の女性教師を見てるとかだったらわたし、許さないから!まあ、透の場合、興味を持った相手の弱みを握るところから始まると思うから別に咎めたりはしないけど。


「何だかわたし達、悪いことしてるみたいだね」


 こんな風に敷地内で時間を持て余している生徒は、わたし達の他に片手で数えられるくらいしかいないだろう。今は行事前でもないし、生徒はすぐに帰れって、指導部の先生が口うるさく言うから。


「アメかグミ食べる?もう五時だもん、わたしお腹空いちゃった」


 鞄の中からお菓子が入ったポーチを取り出して、ガサガサと音を立てる。透が好きなアメはっと…あった、チョコレート味の中にとろりとしたペーストが入ってる奴。


「はい、透」

「ありがとう」


 透はわたしに目をくれず、腕を伸ばしてアメを受け取った。もう、ちょっとくらい構ってくれてもいいじゃんか。
 わたしは何にしようかな。グミにしよう。ハートの形で、まわりに酸っぱいパウダーいっぱいの奴。今だけは見回りの先生来ませんように!そう思って口に放り投げた。帰りにコンビニ寄りたいな、もうこのグミも少なくなってきたから補充したい。


「透もグミいるー?」


 未だ視線を逸らさない透に問う。けど、案の定返事は帰ってこなくて窓の外をじっと見つめるだけ。そんなに彼女をほったらかしにするもんじゃありませんよ。わたし
だっていっちょまえに嫉妬くらいするんだから。


「ねー透ってば!」

「……」

「ひーま!もう帰ろうよー」

「ちょっと黙ってて」


 急に振り返ったと思ったら目の前に整った顔があって気付いたらもう口と口とがくっついてた。びっくりする間もなく次に丸い物が口の中に入ってきて広がるチョコレート味。さっきあげた奴だ。透は唇を離すと何事もなかったようにまた窓の外をじっと見ている。

 不意打ちでこんなことされたら、何も言えなくなっちゃうじゃん。こうすればわたしが黙るってことも分かってやってるんでしょ?黙らせる為にキスするなんて、そんな技どこで学んできたの、透。ああもうバカ。また好きになっちゃう。




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四歳おめでとう&フリリク参加ありがとーう!私の勘違いでまだ3歳だったぜ…て、てへぺろ☆
これは、甘なのだろうか…? 本当にごめんよ、しかしこれが私の限界だった\(^0^)/ 七峰くんは甘いもの好きなイメージの私です!パフェとか絶対好きだと思うの。でもこのお年頃だからパフェ好きな男子とか気持ち悪いとか自分で思ってそうだなあと。あ、それから七峰くんは学ランだよね!シンジツの教室の学ランがとっても似合うと思うの!ていうかあれは彼の為にデザインされた制服だと思って…いや、なんでもない。
私の書く夢好きとか貴方は天使か!<●><●>カッ 私もくりゆんの書く夢大好きだけどね!文章の書き方、キャラの性格、言葉の言い回しが好きだなんてくりゆんは本当に私を煽てるのがうまいね!?豚もおだてりゃ木に登っちゃうよ!?ぎゅーならいつでもカモン☆あ、最高さんから許可もらわなくて大丈夫よ!彼のことなら「え?碧子にぎゅー?勝手にやって」って感じだろうから!(´;ω;`)ぶわっ 大ファンだなんて本当にありがとう!これからもよろしくね!(*´▽`*)

130327 碧子

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