「名前っ!?」
「あれ、おかしいな。翔ちゃんの幻覚が見える…」
「幻覚じゃねえよ、俺本人だ!」


 大きな音を立てて部屋に入ってきたのはわたしの彼氏さん。身長が小さくて(それでもわたしよりは大きいけれど)、いつも帽子を被っている来栖翔くん。
 でも、何で此処にいるんだろう?わたし翔ちゃんに言ってないのに。


「大丈夫か?」
「大丈夫だよ、翔ちゃん心配しすぎ」
「そりゃ心配するだろ!いきなり倒れたって聞いて、俺は…」
「ありがとう」


 翔ちゃんはわたしのベッドの側に椅子を持ってきて腰掛けた。まだちょっと眠いわたしに触れる翔ちゃんの指先はひんやりと冷たかった。その手の冷たさが気持ち良くて頬に持っていった。



「無茶しやがって、馬鹿」
「ごめんなさい」


 丁度今朝までは大丈夫だったの。春ちゃんとともちゃんと学校登校しようとして、そして、寮の入り口でばったり倒れてしまって。心配してくれる春ちゃん達を学校に急がせて、わたしはクラクラする頭で寮の医務室に。結果はただの貧血。そして風邪。ここの所ずっと睡眠時間少なかったからそれが響いたのかもしれない。その後はお薬を貰って部屋で寝ていたのです。
 頑張っていた理由が翔ちゃんとデートに行く為に早く課題を終わらせたいから、なんて翔ちゃんが知ったら何て言うかな。


「一個質問していい?」
「ん?」
「何で此処にいるの?」
「……」
「……」
「大変な思いして此処まで来たのにお前なあ!」
「そこまでしてくれる翔ちゃんが大好きだよ」
「ばっ、おまえ…」


 そう言って翔ちゃんは黙ってしまった。耳が真っ赤だからきっと恥ずかしいのかな。時々こうやって翔ちゃんをからかうのも好き。
 だって此処は女子寮で、普段男子生徒が入ってくることなんて無いからだ。きっとみんなが登校した後だからひっそりと入ってこれたんだと思う。もしバレてたら、退学とかあるのかな…


「ありがとう」


 わたしの言葉に返事をするように翔ちゃんがわたしにキスを落とした。風邪移っちゃうかもなあなんて思いながら今更彼はそんなことを気にしないんだろうと考え直して言葉にするのをやめた。もし翔ちゃんが風邪ひいたら今度はわたしが翔ちゃんの風邪をもらえばいいもの。

 次に目が覚めた時にベッドの傍らに翔ちゃんの帽子を見つけた。




□□□□
うたプリ終わっちゃいましたねぇ…悲しい。けど翔ちゃんの可愛さはいつんなってもやっぱ変わんねえな!翔ちゃんの黒のネイルやってあげたいし、わたしの爪翔ちゃんに塗ってもらいたい。てか翔ちゃん小さすぎですよね!わたしより小さいよ!なんかもう翔ちゃんみたいな帽子買いたいくらいです。再放送見てて春ちゃんと初めて会う時の翔ちゃん…!イケメンすぎやろあんたあああ!カードくるって捕まえてさ!なんなんだ!もだもだ なっちゃんと小さいもの可愛い同盟つくって翔ちゃんいじりたいです。そんでもってたまに「お前まじふざけんなよ?」ってキレられたい!← いじめるの大好きです可愛い!
そんなこんなでこの二人、ちっちゃいカップルなんですよね、140後半から150前半なら翔ちゃんにぴったりだと思うんですよ!寧ろジャスコとかまじでけぇ…みたいな!音也くんとかはちょっと屈んで話しかけてきそうですね!ああ可愛い。

111007

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