※エセ京都弁
いつもと同じ鍵の筈や。のにどないして、こんなところにあてはいるんやろか。
「どこ、ここ…」
「いらっしゃいませー」
よくわからんけど、何処かのカフェにでも来てしまったゆうことはわかった。
「ずっと其処に立っているのもアレですから座ったらどう?」
「此処、何処や聞いてるん」
「そんなの何処だっていいじゃない。大丈夫、ちゃあんと帰れるからさ」
思っていたことを言われて、見透かされた気分…むかつく。
「蝮ちゃんはー」
「名前っ!」
「はいはい。蝮ちゃんは何が好きなのかわかんなかったんけど、緑茶、焙じ茶、玄米茶、紅茶、コーヒー…どれがいい?」
「…緑茶」
「やっぱり」
そう言ってにっこり笑うた後、既に出来ていたらしいケーキと合わせて持ってきた。ちゃっかり向かいの席に座ってるところも気に入らない。
「美味しいから食べてみて!きっと蝮ちゃんの口にも合うと思う!」
「……」
「そんなに警戒しなくても…なんなら毒見しましょうか?」
そんなに警戒せんでも…やて!?警戒するに決まってるじゃない…!でも毒見ゆう言葉に苛ついてかぶりついてやった。おー良い食べっぷり、ゆうて阿呆なんじゃないかコイツは。
「なあ?美味しいやろー?」
「まあまあね」
そんなあての言葉を聞いてもニコニコニコニコしている。気持ち悪うてかなわんわあ。
「誕生日おめでとう、蝮ちゃん」
「あんたほんまに気持ち悪い!なんで誕生日まで知ってるん!」
「どーだっていーでしょー?」
「よかない!」
「ただ蝮ちゃんの誕生日お祝いしたかっただけなのになー。だから此処に来てもらったのになー」
そんな言われたら何も言えへんやろが。ほんまに謎だらけや、コイツ。
「だからさ、友達になってくれないかな」
「別に」
歯車のカケラ
(そうして世界は動き出す)
最後の言葉にどんな思いを込めたか。それすらもあんたにはわかってしまう?
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はい遅刻ー。そして京都弁残念すぎる。てかもう京都弁じゃないよこれいうか夢主男でもいけるなって書いてて思った。
110710