死神ってさ、神って字使われてるけど実際神様じゃないと思うの。じゃあ貧乏神はどうなるの?貧乏神は貧乏の神様なんじゃないかな。じゃあ死神だって死の神様じゃん。そうかな。そうだよ。


「ねえ、神様って信じてる?」

「苦しい時の神頼み程度には」

「じゃあ神様って何だと思う?」

「人を超えた存在」

「うーん、なるほど」


 なんだよコイツ。回答が簡潔すぎて詰まらん。コイツというのは後ろの席の黒崎一護。黒がつく名字の癖に頭はオレンジ色。しかも地毛らしい。
 わたしの質問には答えているけどなんか納得がいかない。宿題なんぞ家でやってくるものなのだよ。


「人と話をする時は目を見て話さないといけないんだよ?」

「小学生か」

「ねーお話しようよー」

「もうしてるだろうが…ってオイ!」

「これは暫く没収です」

「あー…んで、話って何?」

「死神っているじゃん?」

「ああ」

「黒崎くん死神信じてるんだ!」

「いや、信じてるっていうかなんていうか…」

「まあいいや。わたし死神は神様なんかじゃないって思うの。さっき黒崎くんが言ってた神様条件には当てはまっちゃうんだけどさ」

「それで?」

「リュークとか神様って感じしないのよね」

「……」

「あ、ジャンプ読む人だよね?デスノ知ってるよね?」

「大丈夫、わかってる」

「良かった。それでね?まあリューク然り、一般的な死神の姿?というか骸骨に大鎌持った奴を言いたいんだけど、そいつ然り、神様って感じじゃないと思わない?悪い奴みたい」

「全てが全て悪い奴とは限らねえし、神様が良い奴とは限らねえんじゃねえの」

「そっか。神様が良い奴って決めつけるのもあれなのね。まあでも死神なんて良い印象ないけど」


 わたしが一方的に話しているみたい。まあ実際それに近いからなんとも言えないけど。黒崎一護はというと宿題を返して欲しいらしく機嫌が悪い。あっ、それとも死神の話は嫌なのかな?いつもより眉間にしわが寄ってますよー。


「黒崎くんは良い奴?悪い奴?死神代行さん」

「え、お前…」

「安心して!他の人に言ってないし言うつもりないから」


 わー凄い動揺してる!目が揺らいでるよ。そんなに驚くようなことだったかな、ただ知ってただけなのに。黒崎一護は気づかなすぎなんだよ。周りの人間が黒崎一護はどこか違うと全く気づいていないとでも?違和感を感じている奴は多くいると思うけどな。あくまでわたしの推測だけど。


「ねえ」


 わたしは、良い奴ですか悪い奴ですか




□□□□
死神代行の字に自信がありません。

110424

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