※拍手ログ










「ちょっと待ちなさい透!」

「誰が待つか!」


 まずこの状況を説明させてほしい。少しお腹が空いたから近くのコンビニで色々買って、また戻ってきた。ここまではいつもと同じだ。帰ってきて、ドアノブを回すと鍵は開いていて、鍵かけるの忘れたか?なんて思いながら部屋に入るとこいつがいた。透おかえりーなんて言いながら。


「トリックオアトリートだってば!」

「さっきからお前に何個飴やったと思ってんだ!」


 そして今は両手に犬耳を持って追いかけてくる。大の大人2人して走り回ったら近所迷惑なのはわかってるけど、止まったら俺の命が危ないから止まれない。久しぶりに会ったこいつは前と何も変わってない。そんなことに安堵すると共に泣けてきた。


「ちょっと止まれ!トリックオアトリートは仮装した奴がお菓子をくれなきゃいたずらするぞって意味だから仮装しないで追いかけてくるお前は間違ってる!それに飴を沢山もらっといて下がらないのはおかしい!」

「隙あり〜えいっ!」

「まだ10月30日だし!」

「写メ写メ!透まじ可愛い!」

「話聞け!」


 何故か正座させられて頭に犬耳付けられて犬の尻尾まで…。さっきから絶えずシャッター音が鳴り響いているけど暴走したこいつを止められたらことなど過去に一度だってないから諦めた。

 少し落ち着いたらしい携帯をいじっているこいつに話しかける。


「来るんなら連絡くらいしろよ、駅くらいなら迎えに行ったのに」

「そんなのつまんないじゃん」

「てか何で来た?」

「七峰先生のチーフアシはタダで寝床と食料確保出来るって聞いたし」

「何でそれを…」

「やっぱ気付いてなかったんだ、わたし、ikeno3でやってたんだけど」

「※□$/○!?」

「何言ってるかわかんなーい!」


 あひゃひゃひゃと俺を馬鹿にして笑っている。まるで悪魔だ。でも今はそれどころじゃない。ikeno3は最後の最後までいて、冗談とも本気ともとれる発言ばっかしてる奴だった。今思えばこいつだってわかるような気がする。まさか見られてるとは…今の俺の気分はネットでいうorzというところだ。
 そういえば部屋の隅に大きなキャリーバックが一つ増えている。


「もう一個家借りなきゃか…」

「何で!?わたしちゃんとアシくらい出来るよ!?蒼樹先生のとこでやってたから!」

「え!?前から東京いたのか!?」

「あっ…」

「……」

「て、てへぺろ☆」

「てへぺろじゃねえええええ!」

「だから此処にいさせてよ!もう前のマンション解約しちゃったし、家で透のことじっと1人で待ってるなんて耐えられない!」

「わかった」

「ほんと!?」

「でもお前はチーフアシじゃない。特別アシだ。基本的には俺の部屋にいること、無断でアシの部屋行ったら怒るからな!あの中には変態オヤジみたいなのもいるから絶対だぞ!!」

「はぁい」


 満足そうな顔をして抱きついてくる。なんだかんだ言ってこいつには甘いんだよな、俺。


「透、」

「ん?」

「パフェもらっていい?」

「ばっ、それ俺のだっての!」







会話だらけサーセンそして落ちがない\(^0^)/
七峰くんマジかわいすぎて書いてしまった…
ハロウィンに間に合って良かった(●´ω`●)
七峰くんわんこにしか見えないし、以外と甘党だったら可愛い。くるくる回る椅子の上に体操座りでパフェ食べてたら可愛い(犬耳装着)というただの妄想でしたお粗末!

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