「清水」

「……」

「清水?おい、何処へ…」


 潔子と目が合った。烏野に来て早々見つけられるなんて今日はツイてる。潔子の後ろにいるのはバレー部の主将さんかな。潔子に話しかけているみたいだけど、そんなことにも気付かずにわたしを見ている姿といったらもう愛らしくて。潔子と目が合ったらやることは1つしかない。


「潔子おおおおおおおおおおおおお!」

「!?」


 走り込んで潔子に思い切り抱きつく。これはわたし達の中じゃ日常茶飯事で、わたしが抱きつくと潔子は頭をよしよししてくれる。これが何とも言えず好きなのだ。


「清水、お前…」

「バレー部の主将さんですね?いつも潔子がお世話になってます!」

「……」

「ん!いきなり誰だって話ですよね、すみません!申し遅れました、青葉城西のバレー部マネ、苗字名前です!以後お見知りおきを!」

「よ、よろしく。澤村大地だ」

「あとその他大勢の皆さんも…」

「「その他大勢…?」」

「あァん?喧嘩売ってんのかゴルァ!」

「ちが、そういうことを言いたかったんじゃなくて…兎に角!潔子はわたしのだから変な虫付かないようによろしくねってこと!」

「…やっぱり、そうなのか…」

「そういうこと」


 潔子が主将さん達に頷きながら言うと、唖然としてる人が数人と、あからさまに残念がっている人も数人。うわあ俺達の潔子さんがああああって君達のじゃないからね。わたしのだからね。やっぱり潔子狙ってる人いたんだ、美人さんだもんなあ、危ない危ない。今釘刺しておいてよかった。


「ちょっとそこのマネ、俺より先に挨拶なんて駄目だろう?」

「あ、はい。すみません」

「駄目じゃないか金田一ちゃんと指導しないと」

「は?俺?」

「ねえ名前ちゃん?」

「はあ」

「全く名前ちゃんは釣れないんだから。うちの生徒が失礼したね、今日の試合はよろしく」

「あ、あぁ」


 及川先輩来てしまった。この人、かなり面倒なのよね。何でこのタイミング来るのかわからないし。挨拶ならみんな揃えて来ればいいのに、と思う。というかこの人只のナルシストだし。こんな人が良いという女子はよくわからない。確かにバレーの腕は凄いかもしれないが。だからって調子に乗るのは良くないですよ、先輩。とは絶対に言ってやらない。自分から話しかけるのすら面倒だから。きっと話しかけたら話しかけたで調子乗ってつけあがるに決まってる。


「さあ行くよ」

「え……潔子!見てるからね、頑張ってね!」

「うん」


 ああ、笑顔綺麗だ。わたしはこの人の笑顔を見る為に生まれてきたのかも知れないと思うくらい綺麗だ。今日此処に来れて良かった。学校が違ったって頑張れる。
 何故か肩を抱いてこようとする及川先輩の腕を払いのけ、他のマネのところへ戻った。


「清水、頑張るって、何を?」

「あの子の観察」

「……」

「さっき及川のこと睨みつけてたね」

「それが何?」

「いや別に…そんなとこもあるんだと思っただけ」

「……」


□□□□
すいませんでした(スライディング土下座)いや、でも、潔子さん可愛いなって思って…!鞄の中の清水潔子Tシャツを見つけて勝手に着て、後でちゃんと怒られちゃうヒロイン可愛いぜ…。でも着ないでしょ?とか言って最終的に私物化しちゃうのもありかn うごべふっ
すいませんでした…

121014

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