「だーれだっ」

「…正臣」

「あったりー流石名前!」


 手で目隠しをされて、後ろから聞こえる声を当てるなんて余裕よ。声なんて分かりやすいし。それになんてったって貴方の声じゃ分からない訳ないじゃない。馬鹿にしてるの?


「今日放課後空いてる?」

「図書館に行かないと」

「じゃあ俺も行こっかなー」

「正臣煩くするから駄目」

「えー俺静かにしてるよ?」

「駄目ったら駄目」


 正臣が静かな時なんて、寝てる時か、ネガティブな時だけじゃない。確かに2人でいるときはそんなに煩くはないかもしれないけど。でも、図書館で静かに勉強したいのに、隣に正臣なんかいたら困る訳で。


「今日何の日か知ってる?」

「正臣の誕生日でしょ」

「なんだ、覚えてたんだ!良かったー!あまりにも素っ気ないから忘れちゃったのかと思ったよ!」

「誕生日だからって祝ってもらえるなんて思わないで」

「え、」

「じゃあ、また明日」

「ええー名前ー」


*****


6/19 23:57
From:名前
Title:(無題)
────────────
誕生日おめでとうございました。




□□□□
最新巻買ってないし読み返してもないから正臣の口調わからん。困った。

120619

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -