※四ッ谷先生です。
先生が兄で、先輩が弟
名前なんとかしたいなぁ。
「只今〜」
「兄貴、おかえり」
「お前またインコの本読んでんのか」
「悪いかよ」
「いや、全然?」
「文ちゃんお久しぶり〜」
「名前さん来てたんスか」
「うん、茜さんいる?」
「奥に」
「挨拶してくるね」
「いってらっしゃい」
名前さんは兄貴の恋人で、こうしてよく遊びに来る。茜さんも名前さんは気に入っているから、多分二人は将来結婚するんじゃないか。そうしたら名前さんは俺の姉さんになる訳なんだけど、名前さんはまだ高校生で俺よりも年下だ。何なら俺の方がお似合いなんじゃないかとかガラにも無いようなことを考えたりして、でも名前さんは兄貴に首ったけだからそれが叶うことは絶対にない。兄貴は学校で凄くモテるらしく、中学卒業するまでは手が出せないけど、ずっとアタックする名前さんに兄貴が落ちた、らしい。兄貴のロリコン説浮上である。俺と兄は眼鏡を外せばそっくりだってみんな言うのに何でこんなにも女ウケに差が出るのか意味がわからない。兄貴は昔からそうだ、全然わからない。
「文ちゃーん?」
「なんスか」
「いや、眉間に皺寄せてたから」
「別に」
「ふーん。文ちゃんは彼女いないの?」
「いないですよ」
「先生と同じようにロリコンだったら面白いのに」
「こら、先生って呼ばない約束だろ」
「はーい文さん」
俺は今のところ恋人は怪談と悲鳴だから良いんだ。
さよならしちゃったら
どうだい?
この胸を渦巻く気持ちと
□□□□
よっつんは何考えてるかわからん。先生のイケメンさは異常。男前だわ。
120414