≫19:49 June 22

「でっ、でたぁ〜!」
「何、虫?全く頼りないよねえ本当に」
「ちゃうわ、Gや、」
「G…?きゃああぁあああ!やめてよ!ゴキブr」
「それ以上は言うたらあかんで!」
「と、とにかく廉造なんとかしてよ!」
「無理やろ!虫苦手なんはお前も知っとるやろ!?」
「んなこと言われてもわたしだって無理だわ!」
「どうすんの、こない状況」
「……坊呼ぼっか」
「……せやな」

 とりあえず、Gを二人で見張りながら坊に電話して、家に来てもらった。
 目の前には既に天に召されたGの亡骸。

「流石坊!」
「やっぱ持つべきは友達やなあ」
「なんでゴキブr」
「言わんといてください坊!聞くだけでも気持ち悪い……!」
「なんで俺がGごときに呼び出されなあかんねん」
「それは廉造がしょーもない奴だからだよ、坊」
「ほんまお前はしょーもないなあ!」
「んなこと言われましたって治らないから困ってるんやろ!?」
「彼女が困ってるのも助けられないなんてほんとないわ。虫に関してはわたしの方が強いし」
「せやからそれはしゃーないんやって!」
「なあ、俺帰ってええ?」
「だ、だめだよ坊!Gは一匹でたら百匹いるって言うじゃん!」
「せや。いてくれな困りますわ」
「阿呆か!帰るわ!」



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