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姿現ししたのは幼少のころ 両親にキャンプに連れてきてもらったアイルランドの外れにある森だ。


ルプラがテントを張り防衛呪文をかけている間

私はレギュラスくんに蘇生の呪文をかけていた。

…どうか…どうか目を開けてくれ…!


レギュラスくんの瞼がぴくりと動いた…

ゆっくりとレギュラスくんの瞼が開き,灰色の綺麗な瞳が見えた。

「…!レギュラスくん!!目を覚ましたか!!よかった…!


…レギュラスくん この指は何本に見える?」

レギュラスくんに向かってVサインをして
レギュラスくんの意識がしっかりとしているか確かめた。

「…2本。」

よかった…!意識ははっきりしているようだ。ほっと安堵のため息をつく。

しかしレギュラスくんの次の言葉に私は凍りついた。


「…失礼ですが…貴女は…どちら様ですか?」


…………!

「レギュラスくん…!まさか…!…記憶が……!」

落ち着け私。自分に言い聞かせ深呼吸をする。私が取り乱してどうする,レギュラスくんの記憶を失くしているのなら余計,私がレギュラスくんを支えてあげなければならない。落ち着け私。

「…レギュラスくん自分のフルネームは思い出せるか?」


「…レギュラスは僕のファーストネームですね?」

「ああ,そうだ。…すまない,『私は誰か』だったな。私の名前はプリム。プリム・クウォークという。自分のミドルネームにファミリーネームは思い出せるか?」

「…すみません…。思い…出せません。僕と貴女の関係性は?どうしてこんなところに?二人でキャンプに来たって訳ではなさそうですね?」

…これはどうしたものか…レギュラスくんは思ったよりも重症のようだ。記憶を失ったレギュラスくんに私は何ができるだろう?

「…レギュラスくんのフルネームは『レギュラス・アルクトゥス・ブラック』だ。

私とレギュラスくんの関係だが,
私とレギュラスくんは親友だ。
同じ全寮制の学校に通っていて同じ寮だった。入学してからの長い付き合いだ。

どうしてこんなところに来たかだが…私も口で上手く説明できるほどわかっていないのだ…。私たちはある人から逃亡している。」

「レギュラス…・アルクトゥス・ブラック…。」

一気に喋りすぎたのだろうか?レギュラスくんは呆けた声していた。

「…だめです…全く覚えていません。」



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