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ルプラが荷支度をしている間(「パック!詰めよ!」とルプラが唱えると必要な食料やら衣類やらガリオンやらが忽ちトランクに詰められていった。)
私はレギュラスくんの様子を確かめた。相変わらず涙を流し…気を…失っているのだろうか。
「レギュラスくん…リナベイト!蘇生せよ!…レギュラスくん!」

杖をレギュラスくんの胸に向けて呼び掛けたがレギュラスくんから反応が返っては来なかった。

「プリム様。荷物をまとめ終わりました。」
「ん,有難う,ルプラ。
…ではどこか遠くへ,姿くらましをしよう。」

「どこか,宛はあるのですか?」

「ない。我が家の別荘も安全とは言えないし。父上や母上にすぐ居所を知られてしまう。」

「では…どうするのですか?」

「しばらく野宿…かもな。行くぞ!!」

バシッと音を立てて私達は屋敷から姿くらましをした。



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