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いい匂いと美味しそうな音で目が覚めた。

清々しい朝だ。

「…レギュラスくん,ルプラ,…おはよう。」

「おはようございます。プリム様」

「おはようございます,プリム。」

「今日の朝ごはんは…?」

そう聞くと,二人は,目の前のテーブルに朝食を用意してくれた。質素ながらとても美味しそうだ。

「目玉焼きとトーストと紅茶です。紅茶は熱いから気をつけてくださ…」

「いただきます!あっつ!」

「プリム様,大丈夫ですか?お水です。」

「ありがとう,ルプラ」

差し出してくれた水をごくん,と一口飲み込んだ。

「…って言ってるそばから…全く…毎日毎日何回同じ失敗してるんですか?何度目ですか?少しは学習してください…」

レギュラスくんは呆れたようにため息をつきながら言った。

「はあい…。」
目玉焼きをのせたトーストにかじりつきながら答えた。

「あ,黄みがパジャマに…」

うまく食べられずにトーストからはみ出た目玉焼きの黄みがパジャマにポタリ,と落ちた。

「だから…!トーストと目玉焼きは別々に食べてくださいって言ってるじゃないですか!ジャムもありますから…」

「プリム様,もう少しお行儀よく食べましょう?」

2人に食べ方を注意され私はむぅと唸った。2対1では部が悪い。

「この食べ方気に入ってるんだ。美味しいし,早く食べられるし。レギュラスくんお手製ジャムはまた今度いただこう。」

「じゃあ早食いしなくてもいいように明日からもっと早く起こしますからね!」

なんだか母上のようなことをいうレギュラスくんに笑ってしまう

「…っあははっ」

笑ってるところを見られたらまたガミガミ言われるに決まってる。さっさと着替えて出掛ける身支度をすることにする。

「いってきます!」

「いってらっしゃい」「いってらしゃいませ,プリム様。」


レギュラスくんを湖から助けてから
私とルプラ,そしてレギュラスくんの3人の生活が始まった。

最初のうちは野宿だったが,魔法でマグルの記憶を操作し格安で部屋を借りた。

3人で暮らし始めてすぐ,私は"あるばいと"を始めた。最初は日雇いの"あるばいと"だったが今は長期の"あるばいと"をしている。

家事と仕事を分担することにしたのは,部屋を借りてすぐのことだった。






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