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「レギュだってまだ…」

「この腕の印が見えますか?」

僕は腕をまくり彼女に髑髏と蛇の印を見せた。本当は見せたくなかった。



「…もう戻れないんです。

だから

僕は僕で突き進むしかないんです。

そのためには貴女はとても目障りだ。」

貴女を見ると貴女のことを考えると,どうしても振り返りたくなってしまう。
戻りたいと思ってしまう。
もう戻れないのに。

「だから

僕はこうします。」

貴女と過ごした日々はとても楽しかったです。

さようなら


「オブリビエイト(忘れよ)」


「エクスぺリアームズ(武器よされ)!」

スピカのほうが僅かに呪文が早かった。杖が飛んでいった。油断した。武装解除されるなんて思ってもみなかった。


スピカは目に涙をいっぱいに溜めていた。

息も荒かった。

「私っ
レギュラスのこと
忘れないから…っ!!
絶―っ対覚えてるから!!」


涙をすこし残してスピカは走り去った。


こうして僕たちは別れた。
それ以来スピカと話すことはなかった。

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