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…さん


兄さん


いかないで


そうやって
家を出てった俺を
責めるのか

なんだよ
そんなこと一言も
言ったこと
なかったじゃねーか…


ある日夢を見た

何年か顔を会わせなくなった愚弟が

俺の背中に向かって声をかけた

弟の声はやけに響いて
耳に残った

そんな朝だった

俺は隠れ家のベッドから重い体を起こす

寝ぼけた目を擦った


トゥルルルトゥルルル…

「はい,なんだアルファード叔父さんか!久しぶ…」

『シリウス,今すぐ家に帰りなさい』

「…え?…今なんて言…

『シリウス落ち着いて聞いてくれ,

レギュラスが亡くなった』







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