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言ってしまったトンクス本人さえ自分で言った言葉に吃驚していた。




「トンクス」

口火を切ったのはリーマスだった。



「だめだ」

「なにがだめなの?」

「君と私じゃ歳が違いすぎるし…」
「歳なんか関係ない!」
「貧乏だし…」
「そんなの気にしないわ!」
「私は狼人間だ。私と一緒にいるのは危険なんだ!」
「そんなことどうでもいい…!どうでもいいの!」
「君にはもっと若くて健全な人がふさわしい。」
「そんなのあなたがきめることじゃないわ!」
「それに――私は―」


私は



シリウスが…


「…シリウスが好きだった…


…から?」
その言葉を口に出したのは―
以外にもトンクスだった。

「どうして―」


「なんとなく。そうかなって。わかったよ,リーマスのこと見てたから。」
トンクスは寂しそう微笑ながら言った。



「…でも,アタシ,リーマスのこと諦めないから。絶対絶対,振り向かせて見せるから,ね。リーマスに嫌がられても,絶対ひとりになんてさせないから。」


覚悟しておいて

そう言って笑った彼女の顔は

ほんの少しだけ
彼女の母の従兄―
僕の恋しいヒトを思わせたんだ。

end

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