3


「…トンクス,セブルスに薬はもらってあるし,大丈夫だ。だから,私に構わないでくれ。」

リーマスは少し強い口調で,少し乱暴に言った。

それでも彼女はぶんぶん首をふった。



「…どうして君はそんなに私に構うんだ…!?」

リーマスに似合わない乱暴な口調だった。

「…だって…リーマスは…」

アタシのすきなヒトだから

トンクスはその言葉を飲み込んだ。






「だってじゃない…!ひとりになりたいんだ!!いいからもう放って置いてく…」
「放って置けないよ!」
リーマスが言葉を言い終わらないうちにトンクスは言った。
「放って置けない!!リーマスのこと,好きだから!」

さっきは飲み込んだ言葉が
勢いで零れ落ちた。



遠くでふくろうの鳴く声が聞こえる。
みんなの寝息が聞こえる。

ふたりの声は,かなり大きくなっていたが誰も起きた人はいないようだった。


二人はしばらくの間固まったままだった。

- 3 -

|

←モドル








人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -