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彼女はそれから僕のところに時々やって来る。


「あ,レギュだー!また図書館で勉強?」
「スピカ…静かにしないとまた先生に追い出されますよ。この前追い出されてたでしょう。」
「見てたの!?」

恥ずかしーと彼女は顔を赤らめる。

「だってあれはシリウスが…。」

兄の名前に頬がひきつる。
それに気づいたスピカは口をつぐんだ。
「…レギュラスはシリウスとは仲良くないの?」
「…仲良くないっていうか…。」
「…ギクシャクしてる?」
「……。」
「昔はあんなにシリウスにベッタリだったのにね。」
「…いつまでも昔のままで居れませんから。」

僕も。兄さんも。

「スピカー?行くよー?」

少し向こうから声がした。きっと彼女の友人だろう。

「スピカ,ほら,呼ばれてますよ。行かなくていいんですか。」
スピカはまだ何か言いたそうな顔をしてたけど,じゃ,またねと手を振って声の方へ行ってしまった。

…また,もう僕のところに来るなって言うの忘れた。

僕のところに来たときにすぐ追い払えばいいのかもしれない。でもそれが出来ないのは惚れた弱みってやつなのだろうか。




相変わらず兄さんとの関係は悪化していった。だけど彼女と友好関係は絶ちきれないままで,ずっと続いてた。


to be continued.


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