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―昨日,カぺラさんに一突きされ,シリウスに発破をかけられ,
大混乱の末―…


私はレギュラスに告白する決心をして,今,レギュラスが居るであろう,図書館に向かっている。

ずんずん。

向かっている――訳ですが…

…震えている。手や足や歯が。
カタカタ。ガチガチ。

―頼もうー!!
折れそうな心を奮い立たせるように。
そんな気持ちで,私は図書館の扉を開けた。


レギュラスにはいつもの席でいつものように本を読んでいる。

私もいつものように彼の所に近づき,話しかけた。

とくん,とくんと,心臓が脈を打つ音が聞こえた。


「…レギュラス。おはよっ。」

勇んできたけれどここは図書館。私少し声の潜めて話しかけた。

「…。」

あ れ?

いつもは,おはようございます。と挨拶が返ってくるのだけれど。今日はなぜか返ってこない。

聞こえなかったのかと思ってもう一度話しかけてみた。

「レギュ,おはよう…あのね―」

ちょっと話があるの―

そう続けたかった。…今度は,一応目は合わせてくれたけど,明らかに不愉快そうに睨まれたので
私は続きが言えなかった。

「―もう,僕に話しかけないでください。」





…―え?

to be continued.




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テーマ「人外ファンタジー」
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