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僕は人気のない廊下を歩いていた。
スピカのドレス姿を見られるかもしれない。
スピカともしかしたら，踊れるかもしれない。そんな淡い期待を持ってパーティに行ったのに，スピカの姿は何処にもなくて。
一曲だけ僕をパーティ誘った女子と適当に踊って，適当な事を言ってパーティを抜けてきた。
それだけで何だか凄く疲れた様な気がして，僕は早く寮に帰ろうと思った。
そう思った，その時。
人気のないあまり使われていないトイレに女子が数人溜まっているのを見つけた。
普通ならそんなものを見つけてもだだ通り過ぎるだけだ。
だけどその時はトイレから微かにスピカの声がした気がした。
僕はいつの間にか，その女子が溜まっている方へ歩いていって，その人だかりに向かってこう言っていた。
「何してるんですか？」
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