傍に居たくて 黄→黒


何時も告白は相手からだったから追い掛ける恋なんて初めてで、何時になく気持ちが沈んだり、とか、ちょっとした事で舞い上がったりとか
初めてな事が沢山あって、はっきり言って告白とか自信ないって思う俺が居る

でもさ、やっぱり俺は諦めたく無いから、何も行動せずに諦めるとかしたくないから、だから



「黒子っちー!!」

なんて誠凛の校門の所で黒子っちの部活が終わるのを待ってみたりして
部活終わりでもやっぱり人は多くて、もしかしたら黒子っちを見つけられ無いかもとか思ったけど、意外と早く見つけられた。
大きな声で君の名前を呼んで手を振ってみたら驚いたのか、何時も無表情な君の顔が驚きの色に染まった。
小さな変化でも何故か嬉しい、恋とは不思議なものだ。

「…黄瀬くん、いったいどうしたんですか、わざわざ誠凛まで来て。部活は終わってしまいましたけど?」

なんて小さく首を傾げては不思議そうに俺を見つめる黒子っち。

「今日はバスケじゃなくて黒子っちに用事があって…、この後空いてるッスか?」

と、抱き付きたい衝動を抑えて相手に用件を伝えてみれば了承を貰えた。

"ここで話すのもあれなんで"何て言って場所をちょっと離れた公園に変更して、薄暗くなった公園のベンチに二人で座る。

最初は今のバスケの事チームの事これからの事とか沢山喋って辺りも真っ暗になった頃
"もう暗いですし、そろそろ帰りましょう"と鞄を持ち立ち上がった黒子っちの腕を掴んでは"まだ話があるんスよ"と引き止める。

またもや不思議そうに見つめる黒子っち。

あぁ、俺は言えるだろうか。
何時までも言えなかったこの気持ち、学校まで離れて中々言い出せなかった。

緊張しているのを深呼吸して落ち着かせて




「俺、黒子っちの事が好きッス」




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