「デスコール……逃がさないよ」

研究室、開け放たれた窓の前に立ち、静かに、決意を口にするエルシャール・レイトンは一枚の紙を握り締めていた。

その紙には、本人にとっては丁寧に書いた、他者からみれば読み辛い汚い字が一文。

短く、別れの言葉が綴られていた。