デスコールがレイトンに捕らえられてから2日後。

デスコールの執事・レイモンドがレイトンの部下に連れられてやって来た。

「初めまして。かな?」

ニコニコと笑みを浮かべてレイモンドを迎えたレイトンに、レイモンドは姿勢正しく礼をした。

「旦那様は、どちらにおいででございますか?」

視線を合わせ、デスコールの事を問えば、レイトンの笑みが変わった。

「教えるけどね。その前に、デスコールから何処まで聞いているのかを確認したら…ね」

「何も聞いておりません。待ち合わせの日時と場所の指定を受けただけにございます」

視線を逸らさずスラスラと答えたレイモンドに、レイトンは、ふむ、と声を漏らした。

「意外、と言うか。何と言うか。まぁ、いいかな?着いて来なさい」

納得していないような表情を一瞬だけ見せたレイトンは、レイモンドをデスコールの居る部屋に案内すべく歩き出した。