「んっ…は、あぁっ!!」
シキが動く度に、グチュリと音がする。
アキラは一糸纏わぬ姿で、シキを受け入れていた。
「あうっ。はぁん」
アキラは感じ入った、女のような声を抑える事を既に諦めており、シキが動く度に嬌声をあげた。
「随分と、素直になったな」
シキがワザとらしく、アキラの耳元で囁くと、アキラの体がビクンと跳ねた。
「……くっ」
「ひゃあっ」
零れたシキの声と、アキラの嬌声が重なる。
「うっ…も、もう………」
「どうした?強請り方は教えたはずだが?」
アキラが何を望んでいるのか、解っているにも拘らずシキはアキラに言わせようとする。
アキラも、シキに教え込まれた言葉を言わない限りは、イかせて貰えないと、解っている、だから躊躇いもせずにその言葉を口にする。
「イ、イかせ…て」
「いいだろう」
アキラが言うとシキは、アキラの腰を抱えなおすと、最奥を穿つ速度を速めた。
「ひッ!…やっ……ああっ!!」
シキはアキラが最も感じる場所を強く穿ちながら、最奥を犯し続ける。
「あっ、あぁああーーーーっっ」
深く、抉る様に何度も突かれたアキラは、体を震わせながら達した。
「…くうっ」
達した事で、凝縮した体内に締め付けられて、シキはアキラの中に欲望を叩き付けた。
軽く身支度を済ませて振り返ると、アキラはベッドに横たわったまま荒い息を繰り返していた。
「…………」
シキは無言のまま、アキラの汗で額に張り付いた前髪を手で梳いてから部屋から出て行った。
出て行くシキを見送ったあと、アキラは疲労から睡魔に襲われ、瞼を閉じた。
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