事の起こりは一週間前。

「では、行って参ります」

「ああ」

複数の不穏分子…テログループが同じ地区に居る、との情報を得たアキラはその確認と一掃の為に、親衛隊を伴い現場に向った。

その現場では、何故か複数のテログループが協力しあい、応戦を開始したのだ。

しかし、どれだけ人数を集めても所詮は烏合の集。

指揮の取れた親衛隊に敵うはずも無く、あっという間に壊滅状態に追い込まれた。

そこへ、親衛隊が、アキラさえも予想だにしなかった場所からの突然の砲撃と銃撃。

それが銃撃戦に発展するのに時間はかからなかった。

そして、銃撃戦にケリが着いたとき、アキラの姿は消えていた。

その場に居た親衛隊が必死に捜索するもアキラは見つからず、仕方なしに城へと帰還して、シキの指示を仰いだのだった。

シキの指示の元の行われた捜索で、アキラは銃撃戦の最中に拉致された事が判明した。

しかし、アキラは見つからず、アキラを拉致した相手やその潜伏先さえも判らずじまいで一週間が経過したのだった。