「あれで、楽しんでいるんですか?」

佐助が言い合いを続ける三成と家康を指差せば、大谷は楽しそうに頷いた。

「……猿飛。気にしたら負けだ」

佐助の肩に手を置いて小十郎が言えば、幸村と政宗が頷く。

「アイツ等のは、分けて置いておけばいいだろ」

「政宗殿。置いておく必要はないようでござる」

取り皿を取ろうとした政宗に、幸村が指を指しながら言えば、その指の先には綺麗な姿勢で座りお茶を要求する三成の姿。

その隣には、ちゃっかりと家康の姿もある。

「……好きにさせるか」

ポツリと呟いた政宗に、幸村は苦笑を浮かべた。