その頃の信玄公と謙信公。

「しんげん。さくらがみごとですね」

「うむ。実に見事だ」

のほほんとお茶をしていた。

「そういえば、ここへくるとちゅうで、おうしゅうのりゅうにあいましたよ」

「おお。子倅が来たか。ココ暫くは幸村の様子が可笑しかったからのぉ」

お皿に盛られた三色団子とずんだ餅を頬張りながら2人は話しをしている。

「この、だんごとずんだもちをわけていただきました」

団子を手に取りながら謙信が言うと、信玄はずんだ餅を手に取った。

「美味いな。子倅が作ったのかのぉ」

そこには、団子とずんだ餅を肴に酒を飲み交わす2人の姿があった。