パチパチと爆ぜる音を聞きながら、小十郎と佐助は2人、縁側に並んで座っていた。

「良かったのか?」

主語を抜かした小十郎の問いかけに佐助は迷わず返事をした。

「構わないよ。こうなるだろうって、予測してたから。旦那に内緒でお布団は敷きっぱなしだし」

さも当然のように言う佐助。

「・・・そうか」

一瞬、答えるのに躊躇った小十郎に、佐助は笑顔を向けて言い放つ。


「それに、逢えて嬉しいのは、旦那だけじゃないってこと」

「そうか」

佐助の頬に手を当てて、小十郎は微笑んだ。