声と獣 (なぜか……暖かった。) [ 4/4 ]

 「目覚めよ。」


  だれ……あなたは・・・・だれ?


 「そなたは、名はゼロ。」


  ゼロ……が名前?


 「目覚め、世界を見るのだ。」


 霧に包まれかの者の声は消えていく。




 「………?」

 「どうしましたか?
  ライオーガ王。」

 「なんだあれは。」


 「……?
 あれは、確かゴットロットの方向からですね。」


 ライオーガ王と呼ばれる男は眩い光を放ちながら一直線に伸びている光を見つけた。


 「あの光を追うぞ!!」

 「はっ!」


 ライオーガはそのあとを追う支度をした。








 『……眩しい。』

 静かに目を開けると眩い光が降り注いだ。


 『ここは……。』

 何もわからない。自分がだれなのかも。
 知らない…わたしは、


 ――――― 「そなたは、名をゼロ。」

 そうだ、わたしはゼロ。


 

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