4.それ全く冗談になってないから!
さっきの事件から黙々と手を進めるなりちゃんと半兵衛。
既に仕事の終わった三成とは静かなティータイムの真っ只中。
もちろん刑部も一緒に
「旨いな……」
「嬉しいなーそれね、私の手作りなんだよ」
「そうか……その、また作ってきたときは一緒に食べてやる」
「フフフッその時はまた、三成誘うね?」
「あぁ」
空になったマグカップに三成が紅茶を入れてくれる。
さり気なく気が利くところがいいと思うよ、本当に。あと三成の紅茶が最近美味しくなってきたのもいいところかな?教えた甲斐があるね。
バキッ
突如生徒会室に響いた音は半兵衛が鉛筆を折った音でした。
あれ?お前そんな握力あったの?病人でしょ一応……
「あぁ、済まないね。ちょっと力を入れすぎたようだ」
「うん、半兵衛。片手で鉛筆折るって相当怖いからやめて?」
「気を付けるよ」
……いるかわかんないけど、半兵衛となりちゃんにクッキーと紅茶でも入れてあげようかな。お疲れのようだし。
「三成、そこのマグカップ2つとってくれるかな?」
「これか?」
「うん、そう。ありがとね」
そうして三成の頭を撫でる。思ったよりも髪がサラサラでちょっと羨ましいわ……。
「なりちゃん、半兵衛。はい、紅茶と私の手作りクッキー」
「そこに置いておけ、この書類が終わってから手をつける」
「ありがとう。名前君が僕に持ってこなかったら校内引きずり回そうかと思ってたよ」
にこやかに言う半兵衛と命の危機を感じた私。そして、今にも抱きついてきそうな三成。
「まぁ、冗談だけどね。クッキーと紅茶はありがたくいただくよ」
「さっきの全く冗談に聞こえなかったよ……」
「本当は僕の家に監禁でもしようかと思ってた」
「えっ」
「冗談だよ」
いや、そっちのほうが怖いし。
目がマジだったし。よかった、あと一歩遅かったら命なんてなかった。
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久しぶりにお題を書きました。
やっぱりビビってる感じはしない。
あと前回から自分趣味に走りすぎてごめんなさい。
ただ三成が好きなだけなんです。
つづきは早めに更新したいと思います。
それでは
07/02
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