お題 | ナノ


1.なんか目が笑ってないんだけど

生徒会室にて、私名前は腐れ縁である半兵衛を待っている。
もちろん、自分の意志ではなく半兵衛の命令……もといお願いで

「ねぇ、まだー?私早く帰りたいんだけど」
「もう少しで終わるから待っててくれないか?」

この件はもうすでに5回目。もちろんその原因は私にもあるのだろうが……1分経つごとに言ってる私もある意味凄いよ。
ちなみにここに居るのは私と半兵衛だけじゃなくて、生徒会長の元就(コイツも腐れ縁)会計の三成、あとは刑部。

「名前貴様は黙れぬのか?そこに座ってるだけならば茶でも入れて来い」
「え、なりちゃん私を雑用か何かと勘違いしてない?」
「なんぞ、それぐらいしか能がないであろ?」
「ひっどー」

そんなことを言いながらも、お茶を入れてしまうのは訓練されたからなのか…
いや、私は捨て駒なんかじゃない。断じて違う。

「ほい、なりちゃんいつものお茶ねー、これは三成で、これが刑部」
「不味かったら入れ直しぞ」
「あぁ、感謝する」
「我の分まで入れてくるとは主も気が利く様になった」
「なりちゃんはツンデレ乙、三成も仕事頑張れ!刑部は褒めてるの?けなしてるの?」

とそこで、半兵衛がこっちへ向かってくる。
いやーな予感しかしないです、本当にありがとうございました。

「僕の分はないのかい?」
「いや、あんたさっき紅茶入れたばっかじゃん、まだ残ってるじゃん」
「僕は名前の入れてくれたお茶が飲みたかったんだけどな」

微笑んでるように見える半兵衛。
ただこれだけは言わせてください、目が笑ってないです。怖いです。まじすみませんでした。


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腹黒といったらこの人でしょな感じで即決しました。
ビビってはいない気がするむしろ従えてs……おや、誰か来たようだ。

2013/04/24


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