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7

結局乗る予定だったバスに間に合わず、一本遅れたバスで向かったためやっぱり5分遅れてしまった。
もちろん移動中は絶対に刑部さんを座らせてた。遊ぶ前に足を痛めて大変なことになったら、刑部さんもみっちゃんも楽しくないだろうから。
まぁ、その代わり私はずっと立っていたいたのだけど。

「貴様の友人を待たせてるが平気なのか?」
「んー大丈夫じゃない?私がちょっと怒られるだけだろうしさ」
「なっ、怒られるのならば先に言え!少しぐらい急げる!」
「ま、ちょっとだけだからさ、ゆっくり行こうよ。許容範囲内だって」

私が怒られるくらいどうってことない。私が昔から豊臣への家族愛が深いことを知ってる佐助なら、わかってくれるはず。
……きっと。

みっちゃんの何か言いたげな表情を横目に待ち合わせ場所の駅へ歩みを進めていた。
といっても、バス停から少し歩けば駅なのだけども。
既に遠くに見えてる異色軍団はきっと佐助だろう。あのチャラそうな男は絶対佐助だ。髪も明るい茶色だし。

「多分あそこのやつらが、一緒に行く人達だよ」
「そうか」

あらら、みっちゃん不機嫌?それはちょっと困るなぁ。
ま、私が怒られるのを分かって急がなかったことが気に食わないんだろうけど。

どんどん異色集団に近づけば、それなりの人数と顔がはっきりし始めた。
見慣れた顔が多かったのは、気のせいだと思いたい。とても。

「涼花ちゃん!なんでメッセージ送ったのに既読すらつけてくれないのさ!俺様がどれだけ心配したと思っ、て……あはー理解したよ」
「理解してくれると思った。佐助だもん」

やっぱり、佐助は分かってくれたらしい。私が刑部さんに無理をさせたくなかったってことを。
今日は足の調子がいいからと、形部さんが車椅子を拒否したらしい。いざとなったら借りれるだろうとのことで、だから尚更無理をさせたくなかったのだ。
どこに行くかなんて聞かされてないけど。

「取り敢えず皆集まったね、ま、顔は知ってると思うけど小日向涼花ちゃん。ちなみに前世の記憶持ち」
「初めまして、と言うか久しぶり。全員顔見知りも中々のものだね」

佐助の連れてきた友人は、伊達政宗、真田幸村、長宗我部元親、毛利元就、前田慶次と、見事に私と顔を合わせたことのあるメンバーだった。
真田君とは、別の名前で会ったから分かるかどうかだけど。

て言うか、軽く同窓会ですね。

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