小説 | ナノ


5

愛用してる目覚まし時計がけたたましく鳴る。
ベッドから腕だけを伸ばし止めようとするけど手が届かない。

仕方ない、起きるか。

結局重たい体を起こして目覚まし時計を止めに行く。
ベッドからギリギリ届かない所に置いてある目覚まし時計が少し憎くなったが、これを置いたのは自分だ。どのみちそうしとかないと二度寝してしまうわけだし。

今日は佐助と約束した日。
昨日みっちゃん達に送ったメールの返信もしっかり来ていた。

お兄ちゃんは今日もお仕事。本当に大変だな…先生って…

部屋を出て朝ごはんを作りに行く。
と、言ってもトーストとスープで終わりなんだけども。

隣の家はやっぱりうるさい。流石みっちゃん。今日の準備かな?
と言うか朝ごはん食べたのか?
早起きだから平気だろうけどさ。それに、こっちではちゃんとご飯食べてるみたいだし。



トーストをかじっていると私の携帯が鳴った。
相手は佐助。

『おっはー二度寝はしてないよね?』

相変わらずテンションの高いやつ。

「おはよ、したかったけどね。約束破るのは嫌いなんで」
『毛利の旦那との約束破ったのに?』
「あんな約束守るのが難しかったの」

だって、戦国乱世で命を落とすなって……
無理でしょ。それに戦忍だし。

『ま、いいや。そっちは何人連れてくるの?』
「二人。でも一人はちょっと足が悪いからそこんとこよろしく」
『了解。こっちの奴らにも伝えとく。じゃ、あとで』
「後でねー」

……何人来るのか聞けばよかった。私の馬鹿野郎。

取り敢えず朝ごはん食べて、着替えて、みっちゃん達迎えにいこう。

あれ?今って何時?

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