4
みっちゃん達と夕食を取ったあとは、みっちゃんがお兄ちゃんを崇めてたり、それを見た刑部さんが苦笑いしてたり……
なんだかすごく、楽しい一日だった気がする。
「涼花君、そろそろ僕は家に帰るけど大丈夫かい?戸締りはした?」
「大丈夫だよ、何かあったらお兄ちゃんにすぐ連絡。でしょ?」
「そう、絶対に連絡すること。いいね」
「家が離れてるってわけでもあるまいに……」
「隣だとしても心配なものは心配なの!いいね?」
「はーい。おやすみなさいお兄ちゃん」
「うん、お休み」
みっちゃん達が帰ってから少しして、お兄ちゃんも帰っていった。なんだか、過保護になった気もするお兄ちゃんはむしろお母さんになってる。
わーい、第二のお母さんだー。
ん?でも佐助もオカンだしな……お兄ちゃんは第三のお母さんだーやったー。
棒読みだったとか気にしない。
不意に私の好きな曲が流れ始めたので、音が流れた方を見ると私のスマホだった。
「ん?電話?」
ディスプレイに書かれていた名前は佐助。
あいつ暇人か。
「はいはい、何用ですかー?」
『やっほー涼花ちゃん、明日って暇?』
「私に予定があるとでも?」
『だよねー、明日旦那達と遊び行く予定なんだけどそれに呼ぼうと思って。来るでしょ?』
確かに、暇だし予定はないけれども……。
誰が来るのさ!旦那ってことでまず幸村君でしょ、電話してきたってことは佐助でしょ。多分言いだしっぺは政宗でしょ?
『今、誰来るんだよとか思ってたでしょ』
なぜ分かったし。
『安心して、多分すぐ馴染めるから』
「はいよっと、あ、そうそう!私の友達連れてってもいい?」
『別にいいよ、多いほうが楽しいしね』
よっし、明日はみっちゃんと刑部さん連れってって皆を驚かせてやろう!
『じゃ、明日駅前に10時集合ねー』
ツーツーツー……
「みっちゃん達に連絡して寝るか」
明日の予定と、こっちで初めての友達と遊ぶ約束。
どんな人が来るのかは知らないけど、いい人だといいなーなんて思ったり。
あと、みっちゃん達が許可してくれたらいいなって。
いっつも喧嘩腰だけど仲良くしたいなって思ってるから。
早起きはやっぱり得!
prev / next