小説 | ナノ


10

その後佐助には、校内は愚か部活まで紹介してもらった。
特に気になったのはダンス部、自分がそこまでザ・運動部!みたいなのをやりたくなかったのと、こう見えて踊るのが好きだったから。
自分は上手い方じゃないんだけども、ここだったら楽しくできるかなー?っていう簡単な思考から。でも入部は決めてはいない。
忍の頃は運動も得意中の得意だったけど、今はそこまで興味がない。

佐助と別れた頃にはちょうどお兄ちゃんと約束した時間で、そのまま裏門へ行って買い物も済ませて帰って来れた。
明日もお兄ちゃんにはお世話になるのだけど、夜ご飯とお弁当は明日から自分で作ることになる。流石に、一人暮らしってことにはなってるからずっと頼ってちゃいけないし、それぐらいはと思ってお兄ちゃんにはそうやって断った。

「先せ……あ、お兄ちゃん今日はありがとう。これから送り迎えはよろしくね」
「あぁ、どうせならご飯も作ってあげたかったけどね」
「だから、それはお兄ちゃんの負担がすごいことになるから……」
「うん、ありがとうね。それじゃ明日。宿題はしっかりやること」
「はーい」

そうは言うものの、今日は宿題も少ない。それに提出期限も一週間後まである。いざとなれば佐助を頼ればいい。お兄ちゃんと元就は説教が待ち構えてるから除外。

「さて、今日の夜ご飯はパスタにでもしようかな?」

材料はいろいろと買ってきているが、なんせ今日はいろいろあって疲れた。本当ならこのままご飯も食べずに寝てしまいたいのだが、そんなことをした暁には私はお兄ちゃんから説教をくらっているだろう。

♪〜

私の携帯がなる。この音はきっとメールだ、そう思って携帯を開くと佐助と元就、お父さんからメールが来ていた。

お父さんからは心配されてる文面で、いつでもこっちに来なさい。っていう感じ。佐助は何かあったら俺様に聞いて、なんなら家にご飯作りに行くからというありがたい内容。元就はただの告白メール。

全てに返信をして、ご飯作りを初めた。


告白メールはこっそり保存で

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