4話 図書館











ぴぴぴ
オレのケイタイがメールを受信する。
相手は……ヒバリだ!
ウキウキしながらメールボックスを開く。


『件名:not title
 本文:明日宿題持って並盛図書館に9時。』

ははっ、ヒバリらしいのな!
けど、応接室でもできるんじゃね?
(応接室だと君がナニかしでかすからね、公共機関なら安全でしょ。by雲雀)
なんか聞こえた気がするけど気にしないのな!
おっと、返信、返信っと。

『件名:わかった!
 本文:ヒバリが教えてくれんの?!
    やったのな!
    じゃ、また明日、オヤスミ!』

ぴぴぴぴ
いつもより返事返ってくるのが早いのな!
そんなちょっとしたヒバリの行動も大好きだぜ!

『件名:五月蠅い
 本文:僕が教えなきゃ君、勉強しないでしょ。
    僕が教えるんだから提出期限、
    ちゃんと守りなよ。
    おやすみ。』


返事を見てにやにやしながらオレは布団に入った。
やべぇ、緊張して寝れねぇ!









案の定、寝たのは0時回ってから、おかげで遅刻しかけたのは内緒なのな。



















「ここ間違ってる。」

「え?!嘘マジで?!」

「ここはこう。」

「あーなるほどー。さすがヒバリなのな。」

「このくらいできて当然だよ、君。」

「ははっ。」

早速図書館へと入った俺達はそこまで混んでもいないことに感謝しつつ窓際の余り人が座らなさそうな場所を選んだ。
そうしてかれこれ勉強を始めて30分、今の状態に当たる。

「ヒバリ〜休憩〜。」

「まだ、30分だよ。
あと30分は頑張りなよ。」

ぶっちゃけ言うと疲れたというよりヒバリの恰好がエロイのな。
黒いYシャツ、いつもと違うのは第2ボタンまで開けてて鎖骨が……。
更に黒ぶちの眼鏡(度の入ってない変装用)に白い手に生えるシャープペンシル。

あぁ!もう全体的にエロイのな!
無理、我慢できねぇ!

「ヒバリ〜。」

「ダメ。」

「なー、ヒバリ〜。」

「……はぁ。なら、僕と賭けをしない?」

「賭け?」

「簡単だよ、君が図書館閉館までに宿題を終わらせることができたら……そうだね、僕の家でも泊まらせてあげるよ。」

「マジで?」

俺の目は本気になった。

「嘘は嫌いだよ。
あ、もしできなかったら僕の言うことひとつ聞いてもらうからね。」

「うっし!任せとけなのな!」

その賭けオレの勝ちなのな!
俺は猛スピードで宿題を終わらせていった。










午後7時 閉館












「ふーギリギリ間に合ったのな!」

「君、やればできるじゃない。」

ヒバリに答え合わせをしてもらい、完璧に終わったオレの夏休みの宿題。
明日から遊び放題なのな〜。

「なぁ、ヒバリ?」

「何。」

「ホントに泊まりに行っていい?」

「言ったでしょ、僕は嘘が嫌いって。
それに賭けに勝ったんだから気にすることはないよ。」

「そっか!
ならいいのな。
あ、ヒバリ、あそこで何か食ってこうぜ!」

「良いよ。
ついでに泊まりの日程も決めなきゃいけないからね。」

「!!
ヒバリ!早く行こうぜ!」

「わ、そんなに慌てる必要なi」


店に入ってからは飯食って日程決めて……そっからヒバリ送って帰宅。
初めてのヒバリの家訪問ってことで今からドキドキが止まらないオレだったのな。
早くこねぇかな、8月













<続>

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