いつまでも愛してる2


敵を倒す度に湧いてくる奴等に僕達の体力は底をついた。
床に僕と山本が寝転がってる。
床にはどちらのものかわからない赤い血。

「はは、殺られちまったな」

「……。」

正直喋る余裕なんてもう残っていない。
けどそんなのお構いなしに山本は僕に話しかける。

「なぁヒバリ?」

「……何」

「ヒバリは来世とか信じる?」

「……別に」

「俺は信じてるけどな。」

「そう。」

「冷たいな〜。」

「いつものことでしょ。」

「はは、確かに。」

「いい加減喋るの辛くなってきたんだけど。」

「…ヒバリ…。」

「……。」

どちらかもなくキスをする。
最後の別れを惜しむかのようなキス。
甘くて、寂しいそんな感じの……。

「やま…ンもt…んん。苦しんんん」

長い…いつも以上に長い。
コイツ、僕を窒息させるつもりか。
雲雀は山本から体を放そうとするが
山本はがっちりホールドして雲雀を逃がさないようにする。
雲雀の意識は朦朧としてきた。
それに気づいて慌てて山本は口を放す。
銀色の糸が二人の間に繋がる。

「ヒバリ………」

「はぁはぁはぁ。長いよ。
殺す気?」

「いや来世出会えないかもだから今のうちn」

「会うんでしょ?勿論君が僕を探して。」

「なんだ、ヒバリも信じてるのな。」

安心したように笑う山本。

「君が信じてるからだよ、君に賭けてあげる。
ちゃんと僕を見つけなよ。」

「それは大丈夫だぜ。
どこにいてもヒバリを見つけるレーダーは俺についてっから」

聞いて安心した。
どこにいても山本が見つけてくれる。
もし見つけられなかったときは
そうだね…来世の僕に咬み殺してもらおう。

「………山本」

安心したら眠くなってきた。

「オヤスミ」

多分、君の前で見せる笑顔はこれが最後。

「オヤスミ、ヒバリ。」

だから俺も最後の笑顔を君に。

俺はヒバリををきつく抱きしめて、
僕はそんな山本の腕の中で。



同じ処へと向かうのだった。



「(やっと見つけた)ヒバリ!!」
「誰」
「好き、愛してるのな」
「!!」

2人の人生はまた交わり、始まる…




死は再開するための布石
(見つけてくれたんだね)(当たり前っ)(山本…)(ヒバリ…)
((愛してる))




<了>

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