いやあ日が経つの早いね、もう体育祭だよ。

本来なら風紀委員って(恭弥と草壁だけの話だけど)体育祭出れないんだってさ!
だけど体育祭の日に俺が弁当作るだけで競技参加しても良いって言われた!
まぁ競技がない間は恭弥と見回りとかあるらしいんだけど…。いや、だとしても体育祭!
スポーツ大好きな俺的にはもうテンションあがりっぱなし!いえーい!


「気持ち悪い」

バシ

「うん、恭弥ー出来たぞー。」
「君は顔が出来あがってないよ。」
「うるせぇ。」


殴られるも俺のテンションは痛みなんて感じさせないぜ!それより委員長としては珍しくゆっくりだな…。

「草壁がもう出てるからね、僕は久々にゆっくりさせてもらってるだけだよ。」
「そうですか」

お決まりの読心術ですか、そうですか。


「準備できたんなら行くよ。」
「おー」

すたすたといつものように登校する。
あ、今思えばなんか二人で登校するの久々だな…。
ここ最近の恭弥は本当に朝が早かった。
俺が体育祭での集まり行って終わってからもかなり遅くまで残って作業してたしな…。
今日はゆっくり寝れたのだろうか、なるべくテントとかで休める間は休んでて欲しいなぁ。


「で、君何に出るの。」
「あ、言ってなかったっけ?リレーと棒倒しの総代表!」
「…へぇ」

ん?今恭弥笑った?笑ったって言うかにやっとした?

「うん?そうだけど、なんで?」
「別に。まぁ頑張れば?」
「お、おう…ありがとな?」

そう言ってグラウンドまで一緒に行くと恭弥は草壁さんとこに合流しに行った。
俺はAクラスの下へと向かう。


「おはよ!」
「今日は気合入れていくぞおおおお!!」
「うるせぇ!」
「んじゃ、俺も気合入れっかな!」

順番にツナ、笹川先輩、獄寺、山本だ。
こういう行事の前の空気っていいよなぁ…いつもと違う日で特別感があるしなんてったってスポーツするだけだもんな。

「はは!そんじゃ、まぁいっちょやったりますか。」

開会式(言わずもがな恭弥の隣で座らされた)、借り物競走(女の子がこぞってきたけど書かれてる内容は秘密らしい)玉入れ(ツナがこけてた)、200メートル走(獄寺がめんどくさそうに走ってたけど1位)、障害物競争(笹川先輩五月蝿い)とまぁ、自分の番でない間は風紀の仕事を手伝うと言うことになっていたから恭弥と一緒に風紀テント(風紀委員しかいないし扇風機とジュースが常備してあってなんかよくわかんない快適さがある)で競技を眺めていた。
見回りはと聞いたら他の奴らがやってるとのこと。じゃあ何かこれただの見物か!


続いてはスウェーデンリレーの選手の招集を行います。


「あ、俺の番だ。」
「そう」
「いってきまーす。」

というか見てて思ったけどA組って何気に運動神経のいい奴の集まりなんだな。
点差もそれなりにあるし。


「よーしそろったなぁ!極限円陣だああ!」
「おー良いっすねそれー。」
「誰がそんな…。」
「はいはい、獄寺。」
リレーは安定のこのメンバー。1走の50メートルを獄寺(不服そうにだったけど一番短い距離にしたらしぶしぶだけど了承)2走の100を笹川先輩(つかアンタ何種目出てんの?!)3走150メートルを山本で200メートル走るアンカーが俺。
というかいつの間に決まったって話だよな。俺もしらね。

「A組ぃぃファイトおお」
『おー!』
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