summer!summer!summer!


 


ギラギラと焼き付ける様な灼熱の太陽と、それに比例して汗がやばい俺。節電に協力的なこじゅがいるせいでエアコンの風も最弱、しかも28度設定。もう勘弁してくれとは思っても俺がどうにか出来る問題では無く(こじゅには逆らえねぇ)て、それならこの暑さを逃がす方が的確だろう。八月と言えば夏本番!夏と言えば、


「Hey、小十郎。海行こうぜ!」

「…は?」


海に決まってるだろ!Year!!小十郎の水着が楽しみだ。Sexybody曝すのは頂けないがパーカー羽織れば問題ないだろ?ちゃんと日焼け止めは塗れよな。こじゅの肌が焼けちまう。まあ小麦色のこじゅも魅力的だとは思うけど。ah,日程決めないとな。平日の方がやっぱり空いてんのか?なあどう思う、小十郎?


「行かねぇよ、アホか」

「What!?なんでだよ!」

「…いや、なんでてめぇは行けると思ったんだよ。私の腹見ろよ。無理だろ、どう考えても」


oh...!そうだった。ちょっと去年着ていたビキニは無理そうだな。新しい水着をプレゼントするか。俺は小十郎には淡い水色が似合うと思うぜ。


「新しい水着買いに行くか!」

「だからなんでだよ。行かないという選択肢はねぇのか」

「ねぇよ」

「…こちとら妊婦なんだ。わかるだろ?九ヶ月目だぞ。来月生まれんだよ。腹重くて動くのも億劫なのに海なんて行ける訳ねぇだろ。あきらめな」


わかってる。わかってるさ。でもこの衝動を止められると思うか?だって八月だぜ。海行かねぇと始まんねぇよ!だって小十郎と砂の城作りてぇし、浅瀬で水かけっこしてぇし、夕日眺めていちゃいちゃしてぇ。海で見る澄み切った星空はさぞかし綺麗なんだろうな。もしかしたら流れ星も見れるんじゃねぇの。満月の夜だったなら空と海面で揺れる月も幻想的だろうな。


「…水着着なくてもいいなら」

「Yes!ビキニこじゅが見れねぇのは惜しいが仕方ねぇ!来週の土曜が満月なんだ、泊まりで行こうぜ!」

「準備しておく」


夜の海に釣られるなんて案外こじゅも乙女なんだな。
OK,もしかしたら二人では最後の旅行かもしれねぇし最高のデートにしてやる。Hotelはもちろんsweetでいいよな。きっと窓から見る朝焼けも綺麗だぜ。楽しみにしとけよ!





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