「なあ、やっぱり駄目なのか?」
「駄目です。何度言ったら分かるんですか?」
「くっ…、これでもう五回目だぞ?」
「五回目ですね」
「俺はお前が好きだ」
「知ってますよ」
「お前も俺が好きだ」
「そうですね」
「俺等は付き合ってて」
「はい」
「もう七年目になる」
「そんなもんでしょうね」
「なのに駄目なのか?」
「だから駄目ですって。良いじゃないですか、今のままで。忍びらしいし」
「もう一度聞くが、お前は俺のこと好きなんだよな?別れる気はないんだよな?」
「はい、そうですね」
「じゃあそろそろ承諾してくれよ」
「だから…」
「結婚してくれ!」
「嫌ですって」