「河原に来るのは久しぶりだな」
「そうだなぁ。このところいろいろあったし」
「…あいつらも大きくなったもんだ」
「上は五つになったし、下も来月には三つになるんだぜ。早いもんだよな」
「お前は全く変わらないのにな」
「文次郎は老けたぜ」
「あ？ったりめーだろ！二児の父親だぞ！」
「あん？それ言ったら私だって二児の母親だ！なめんな！」
「なめてねぇよ！馬鹿か！」
「あっ馬鹿って言ったな！馬鹿って言った方が馬鹿なんだぞ！ばーか！」
「留三郎だって言ってんじゃねぇか！アホ」
「失礼な！ばーか！ばーか！」
「っははは！何年ぶりだこんな馬鹿みたいな言い争いしたの」
「…あいつら生まれてからはしてねぇから、五年ぶり？」
「そんなに経つのか…」
「そりゃ文次郎も老けるわ」
「うるせぇ。…あいつらも俺たちみたいになるんだろうか」
「どうだろうな、聞いてみっか」
「だな。そろそろ冷えてきたし帰るか」
「おー。おーい！帰るぞー！」
「「はーい」」
「なぁお前らは大きくなったら何になるんだ？」
「僕、父上みたいな立派な忍者になる！」
「私は父上と結婚するー」
「ねぇ私は！？文次郎だけずるい」
「うらやましいだろ」
「僕は母上と結婚するー」
「〜っ」
「あー母上のお顔真っ赤！」
