七松小平太
 


「熊鍋が食べたい」

「あー、そんな時期だな」

「そうだ、熊狩りに行こう」

「駄目に決まっとるだろうが、バカタレ」

「馬鹿って言う方が馬鹿なんだぞ。馬鹿」

「妊婦を熊と闘わせる方が馬鹿だろうが。馬鹿」

「すまんな、文次郎」

「あ?」

「もう指笛吹いちゃったんだ」


ドドドド……


「馬鹿だろ!お前馬鹿だろ!」

「だから馬鹿って言う方が…」

「うるせぇ!さっさと逃げるぞ!」


バッ


「なぁ文次郎!」

「なんだ!」

「わざわざ姫抱きしてくれなくても私走れるぞ!」

「バカタレ!妊婦に全力疾走させられるか!そこにいんの俺の子だぞ!」

「文次郎、お前かっこいいな!」

「今言うな!」

「大好きだぞ!」

「俺もだ!」



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