善法寺伊作

「もーんじろっ！」

「うおっ…、伊作？あ、わり。寝ちまってた」

「これなーんだ？」

「あっ！俺の本！」

「医学書に薬学書。最近隈がひどいのはこれのせいでしょ」

「……その通りです」

「もう。ちゃんと寝なきゃダメだよ。それに診療所の方も力仕事やってくれるだけで十分ありがたいんだから無理しないで」

「すまん…。だが少しでもお前の力になりたくてだな」

「文次郎……」

「お前の為ならこれくらいなんてことねぇよ」

「ありがとう。あ、そういえば最近疲れがとれる薬を調合したんだ！薬湯にして持ってくるね！」

「っ！そ、それは、目も覚めそう、だな…。」

「ちょっと濃いめにしとくね」

「ありがとう……。」