「それどうしても辞められないのか」
「辞めませんよ。仕事を断ることがどれだけ今後に影響するか知ってるでしょう。ただでさえフリーは安定しないのに」
「だが…」
「確かに今回な依頼主は女遊びの激しい方だとは聞きますが、一国の主としては悪い方じゃないようですし、報酬もいいし」
「…その分俺が頑張るから」
「やけに食い下がりますね」
「当たり前だろ!」
「!」
「俺の女だぞ!そんな奴に触らせられるか!」
「潮江…先輩…」
「あ…すまん、怒鳴っちまった…。だけど、それだけ本気ってことだからな」
「…嬉しいです」
「じゃあ」
「でもやっぱり断ることは出来ないんで」
「…だよな」
「潮江先輩も付いてきてくれませんか?」
「え?」
「男性用心棒も募集してたんで」
「お、おう!」
「何かあったらすぐに助けにきてくださいね」
「おう!任せとけ!」